平成29年大相撲夏場所(5月場所)は 横綱・白鵬 の6場所ぶり38度目の優勝で幕を閉じました。
先々場所、先場所は稀勢の里の優勝や横綱昇進ということで大いに盛り上がりました。
しかし、今場所は稀勢の里は先場所の怪我が完治していない状態で出場しましたが、
万全な状態ではなかったため10日目で4敗となったところで11日目から休場となりました。
この稀勢の里の休場で大相撲人気が下火になるのではと危ぶまれたのですが、
それを打ち消したのが 関脇・高安 の活躍でした。
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高安は先々場所が小結で11勝、先場所が関脇で12勝あげています。大関昇進の目安は<直近3場所で33勝以上>というのがあり、
今場所10勝すればこの大関昇進の目安に到達するので高安の相撲に注目が集まりました。
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結果は・・・・・初日から5日目まで力強い相撲で5連勝! 幸先いいスタートダッシュです。
その後、6日目に関脇・玉鷲に、10日目に横綱・白鵬に敗れたものの、
11日目に栃煌山に勝ってここまで9勝2敗、昇進の目安まであと1勝に迫りました。
そして12日目、宝富士に勝って10勝目となり
大関昇進の目安 <直近3場所で33勝以上> に到達しました。
さらに翌13日目に横綱・日馬富士にも勝ち、
大関昇進を確実なものにしました。 横綱に勝ったこの一番は大きな一番でした。
残り2日間も勝って有終の美を飾って欲しかったところですが、緊張の糸がきれたのか
14日目は正代に、千秋楽は大関・照ノ富士に敗れてしまいました。
それでも11勝4敗、3場所合計で34勝、立派な成績です。
5月31日に開催される臨時理事会で高安の 大関昇進 が正式に決定します。
高安関 大関昇進おめてとう
2011年の初入幕以来、郷土力士として注目・応援していましたが、
今回大関の地位をつかむことができ本当に嬉しい限りです。
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この3場所、高安は本当に強い! と感じました。印象に残っているのは、
先場所の大関・照ノ富士戦、今場所の大関・豪栄道戦、元大関・琴奨菊です。
いずれも立ち合いの強い当たりから一気に押し出し、大関や元大関に全く何もさせなかった
というものです。
これからもこのような力強い相撲を取ってもらいたいと思います。
今日のインタビューで高安は
「どこからでもかかってこいという相撲を取れるのが横綱や大関だと思う。
堂々とした大関になりたい」
と述べています。
最近、立ち合いで変化したり、ひじ打ちまがいのカチ上げをする横綱や大関がいる中で、
立派な考えで頼もしい限りです。
言葉通り <堂々とした大関> になることを期待しています。
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高安の大関昇進に伴って残念なこともあります。それは 横綱・稀勢の里の土俵入りで<太刀持ち>をしなくなるということです。
通常太刀持ちは同部屋あるいは同じ一門の関脇以下で一番上位の力士が務めるようですので
大関になった高安は太刀持ち役から外れることになります。
今場所のこの姿は来場所からは見ることができなくなります。
太刀持ち役から外れたので、次は土俵入りの<主役>になって欲しいですね。
おそらく、近い将来に実現するでしょう。 (期待を込めて)
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余談ですが・・・・今場所は両国国技館で生で相撲観戦を楽しみました。
昨今の大相撲人気でチケットの入手が困難になっていますが、
<ダメ元>で『先行抽選』に申し込んだところ、幸いにも当選して
『マス席』で観戦することができました。
初めての大相撲観戦は5年前の5月場所で、その時は2階イス席からの観戦でしたが、
(この時の観戦記は こちら )
今回はマス席です。 場所は西側のこの辺り ==⇒
上の土俵入りの写真はこの場所から撮ったものです。
西側のほぼ中央だったので、東から入場する横綱の姿を正面から見ることができました。
この日は稀勢の里も高安も勝ったし最高の一日でした。
また、相撲観戦の合間に力士の場所入りの姿を見たり、
記念のグッズも購入して一日を満喫しました。
◆訪問ありがとうございました◆