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道行きロマン

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鳥海山麓 滝と湧水を巡る旅(2日目)

2015年07月21日 | 旅行記

7/21(火)晴れ、34℃。鳥海山麓二日目です。今日は奇形ブナと鳥海マリモに会える湿原と法体(ほったい)の滝に行きます。

8時出発なのでいつものとおりの早起きです。朝の鳥海山を見て、朝食です。

鳥海山の秋田県側、にかほ市に向かいます。獅子ヶ鼻湿原ハイキングが今日のハイライト。皇太子殿下が数年前にお忍びで鳥海マリモの観察に来られたせいなのか、木道やベンチが整備されて、今では団体客などで混雑するくらいです。そんな森に入ります。

大きなシナノキです。ハート形の葉。落ち始めた花の道を歩くとすべりやすくて危険ですが、スイカズラのような甘く酸っぱい森の香りがします。

駐車場からまだ10分も歩いていないのにわくわくします。ふりかえれば登山杖を貸してくれた管理棟はすぐそこです。

オオウバユリが群生していました。あと1週間で見ごろを迎えそうです。

ブナの木の実がなっています。そんなブナの木に巻きついたツルアジサイの花が咲いています。

ここから先は森のガイドが案内をしてくれる湿原です。

獅子ヶ鼻湿原に入ります。

木道は先に記述したとおり整備されています。さらに先の分岐では板は5枚に増えて、すれ違いを緩和します。奇形ブナの木が目立つようになりました。赤川の木橋を渡ります。

トラノオやヌスビトハギが咲いています。

西洋のろうそく立てに似ているので「燭台」と呼ばれる巨大な奇形ブナの前まで来ました。太い枝が立ち上がり、森の妖精「ニンフの腰掛」とも呼ぶそうです。ガイドの方は、これだけ太い腰掛なのでニンフじゃなくて「妊婦の腰掛」だと定番のオヤジギャグ?を発します。

羽根突きの羽子に似た黒い実になるツクバネソウ、ガクアジサイもまだ咲いていました。

炭焼き窯の前でガイドさんが奇形ブナ(あがりこ)の説明をしました。

ブナは炭焼きの原料にされていました。冬、積雪2m以上のところで伐っては炭にして、けれどもブナの木は雪の下にある太い幹から新しく枝を伸ばしました。奇形ブナ、「あがりこ」は人が造ったのです。この辺りはブナだけではなく、そうした事情で「あがりこ」になったミズナラなど炭焼きに使われた木が多くあります。一番大きな「あがりこ大王」に会いました。

幹周り7.6mは奇形ブナでは日本一、幹が上がったところで子に分かれているので「あがりこ」と名づけられたそうです。ところで、木を見ているといろいろな動物が見えてくるといいます。猿はすぐ見えます。

反対側にくるりと回ります。さてどれくらい想像力がかきたてられたでしょうか?

湿原への分岐まで引き返します。足元の赤い実はシキミかしら。

ここで少し休憩してから「出つぼ」、湧水地に向かいます。アップダウンの細い山道。

水芭蕉の葉はあっても実がありません。熊の大好物なのです。この辺りは岩に亀裂があって熊の冬眠場所好適地のようです。春、冬眠から覚めた熊は、酸性の強いここの湧水で腸を下し活動を始めるとのこと。この湧水はよほど便秘で困っていないかぎりは飲めませんね。(汗)

起伏のある細い山道が続きます。

すっと伸びていたのはオニノヤガラです。花はもうほとんど終わっていました。

ブナ林に下りて来ます。奇形のブナは少なくなってきました。日本海側東北地方の白いブナ林、いわゆる姿の良い美人林です。

岩股川まで下るとヨツバヒヨドリが咲いていました。

満々たる水量です。全てが鳥海山からの伏流水です。手を入れると冷たい!!

ガイドの方はこのアングルからの鳥海マリモの写真がお気に入りですって。マリモ、分からないよね。

少し上流に行きます。鳥海マリモと水草やコケの判別は難しいのでした。(そもそも丸くない) 稀少な鳥海マリモは写っている緑の部分だけのようでした。

流を後にして分岐まで登り、湿原の駐車場まで引き返しました。

1時間くらい移動して「フォレスタ鳥海」でランチです。

ホテルの向こうにも鳥海山がのぞめました。次に法体(ほったい)の滝に向かいます。

法体の滝は漫画「釣りきち三平」の実写版で多くロケに使われた名瀑、美しい川です。

それにしても暑い!こんな清らかな水なら飛び込んでみたい、、。

つり橋を渡って滝の上を見に行きましたが、あいにく工事で通行止めでした。

名残惜しく滝を振り返って見ます。

お土産屋さんの店先では商品に細工するためのあけびのつるを湧水にさらしていました。

ここから日本海側に出て宿に帰ります。途中、コアな鉄道マニアが憧れる由利高原鉄道に遭遇しました。一両電車で車体に鳥海山が描かれていました。

象潟(きさかた)の道の駅で休憩。芭蕉はここまで来たんですね。ネムの木の花が町の花です。今回の旅では鳥海山の麓で季節がらたくさん見かけました。あいにくきれいなネムがないので、海とハマナスの実を撮りました。

ハマナスって元は「ハマナシ」だったそうです。東北人は「シ」の発音が苦手で、訛って「ス」と云っていたのがそのまま定着して「ハマナス」になった、とガイドの方が教えてくれました。ホテルに着いて少し時間があるので、すぐ前の西浜海岸を散歩します。

5時過ぎでしたが、海水浴客や監視員はいませんでした。ウミネコの親子が数羽いただけです。

夕食は昨日より遅めでしたが、夕陽にはぎりぎり間に合いました。

 


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