人はみな、精神的な充足感によって幸福を感じるモノで、それには信仰が欠かせません。
「萌」では「信仰の自由」が確立されており、人々は色んな信仰を持って暮らしているとします。
信仰と言うと「宗教」を思い浮かべるかも知れませんが、それ以外にも「恋愛」「仕事」「賭事」「お金」「お酒」「大麻」「イデオロギー」「アカデミー」「国家」などなど、現代社会には実に多くの信仰対象があります。
それらの信仰を他人に迷惑をかけない範囲で、自由に選択できる社会こそ進歩的な社会と言え、日本はその点で世界をリードする国だと思います。
しかし文明が遥かに進歩した「萌」の信仰は、より深い次元に達しているとも考えられ、それを描けたならば作家冥利に尽きると言えます。
果たしてわたしにそこまでの力量があるかは疑問ですが、ここまで流れで書いて来られた実績に照らして、天の川1進化した星の信仰を7つ想像してみます。
1. 共生(バイオーム)信仰
これについては先月に「バイオームの可能性」シリーズで詳しく語りましたが、特に「ヒトマイクロバイオーム」の可能性を1番に挙げました。
これは人体に共生する微生物のDNAを全て把握する試みで、それはヒトのDNAの百倍も多く発現しており、そのお陰で我々は生きられています。
この共生を理解するコトで、医療は飛躍的に進歩するだろうと信じられております。
2. 超ミネラル信仰
近年アカデミーの世界で注目を集めている「Ultra Trace Mineral」は、生体の必須ミネラルの種類を突き止める研究です。
これまで20種類くらいしか解っていなかった生体ミネラルは、近年飛躍的にその理解が進み、およそ80種類のミネラルが人体には必須だと解って来ました。
これにより、全ての慢性病の原因には必須ミネラル不足が関係していると解って来て、それを補うコトで今まで太刀打ち出来なかった全ての難病にも回復への道が開けました。
3. ブレサリアン信仰
もう一つ生体に関するモノとして、この不食者信仰はまだまだ謎に包まれています。
しかしこれから世界は食糧難の時代へ突入して行くと思われ、現在でも世界の飢餓人口は8億人に達しており、これは人類の約1割にも相当します。
なのでアカデミーはもっとブレサリアンの研究を進めるべきだと思い、これはブッタが身を持って挑んだ道だというコトも仏教徒ならば知っておくべきかと思います。
4. 唱題信仰
唱題と言えば仏教の「南無妙法蓮華経」が有名ですが、これは全ての祈りを1つに合わせて、みんなで一緒に唱え続けようというコンセプトの信仰です。
祈りを合わせるにはリズムが必要で、そのタメに日本山では太鼓の7拍(早い3拍とスローな4拍)を用い、輪唱(代わり番こに唱える)のスタイルを取って延々と何時間も祈り続けます。
その祈りの価値は、人数と時間の長さによって計られるとされ、大勢で平和行進をするのがメインの信仰です。
5. 歌信仰
これはユニバーサル(宇宙共通)な信仰と言え、ニール-ヤングが「One thing I believe is a prayer in song」と詠っているように、わたしも「歌の祈りこそが信じるに足る」と思います。
全ての歌は「愛」から生まれているとも信じられ、それは軍歌やプロパガンダ-ソングのような歪んだ愛からのモノであっても、聴いて吟味する価値はあると思えます。
6. 転生信仰
これもユニバーサルな信仰で、人はみんな死んだ後どこへ行くのか想像します。
もしも永遠の天国やら地獄やらを想像しなければ、死後も同じ宇宙に生まれ変わると信じられます。
悪いカルマを積むと畜生界や餓鬼界に転生するとも信じられるので、善いカルマを積むよう努力して天界へと旅立ちたく思います。
7. 宇宙文明信仰
この広大な宇宙には、無数の命を宿す星が存在するとされ、その中には地球よりも進化した文明の星があるとも信じられています。
しかしそこと通信する手段が有るのかは疑問とされ、わたしは精神の次元に於いてのみそれは可能だと信じます。
想像力は時空を超えて、どんな遠い星の過去や未来までも描けます。