太陽は肉眼で見ると金色に映り、夕方にはその金が全ての風景に投影されます。
この金色の世界は、人口的な明かりが焚き火くらいしか無かった古代では、特に味わい深かっただろうと想像します。
ここで物語から脱線して、珍しく「お金」の話をしたいと思います。 それは私が福島で農業復興支援の仕事をしていた時、EMの無料提供と一緒に「営農発電」も普及していたからです。
これについては以前「EARTH ジャーナル(5)ソーラーシェアリング入門」を手引にして詳しく紹介しましたが、こっちの方がEMよりも経営面ではずっと役立ったと感謝されました。
しかしこのチャンスは震災後の一時に限られ、今では投資に対する儲けがガクンと減ってしまったので、新規に参入する農家もガクンと減ってしまいました。
一時は定年退職した都会の人が、こぞって資産運営に回すほど営農発電は利益率が高く、これからは広い農地を持っている農家が一番豊かに成れるとまで言われたのに、淋しいコトです。
営農発電の電力買い取り値段が激減してしまったのは、国の補填予算がカットされたからです。 この予算は民主党が農業を発展させる為に創設したのに、それを自民党は潰してしまいマタゾロ原発なんかに予算をまわしております。 自民党の支持母体は農家なのに、これは一体どうしたコトでしょう?
そもそも原発なんか全くサスティナブルではなく、たとえ国内でウランが沢山採掘できたとしても、確実に寿命を縮めてしまうウラン鉱山で働く日本人はまず居ないでしょう。
今週のニュースでは、国連の気候変動会議が賠償問題に終始して建設的な話し合いにならなかったコトが印象的ですが、太陽という無尽蔵のエネルギー源をいかに効率的に利用するかが、気候変動問題解決への一番の決め手に成るかと思います。
営農発電に話を戻しますと、これはソーラーパネルの下で収穫を7割以上確保しなければならないのが大変ですが、牧草地では全く支障なく達成でき、かえって牛が休める日陰が出来るメリットがあります。 北海道の酪農家が協力すれば、東京の区ぐらいの面積の牧草地を提供するコトが可能で、そこまでのメガソーラーが出来れば日本もドイツみたいに脱原発ができるコトでしょう。