「Sayの物語」はいよいよ終章の「晴」に入ります。
この「お日様の青」と書いて「晴れ」とする字を考え出した人はなかなかの詩人ですが、「なんで晴れた空は青いの?」の問には答えられなかったでしょう。
これは「チコちゃん」でも取り上げられたかと思いますが、その答えは「大気が太陽の青い光を反射するから」までだったでしょう。 しかしそれでは「なんで大気は青以外の光は吸収するのに青だけ反射するの?」という疑問が残ります。
この疑問に答えられるのは、本ブログで4回目の登場となる電子(でんこ)ちゃんしか居ないでしょう。 彼女は宇宙の開闢以来、ずっと光(電磁波)と物質(原子)の根本を司って来ので、答えられない質問はまずありません。
そんな電子ちゃんの「空はなんで青いの?」に対する答えは、大気も太陽も電子ちゃんが創っているので、「私がそうしたかったからー」としか答えようがない気がします...
前置きは以上としまして、物語に入らせて貰います。
舞台のチベット高原は地上で最も空に近く、彼方の山並みまでずっと何もない平原が広がっており、「太陽の青」が一番大きな存在感を持つ土地です。
この地に人類は1万年前に移り住み、最初は厳しい試練に晒されましたが、ようやく子育てするところまで辿り着きました。
トゥルク(セイ)は女の子を産んだ翌年には、ヒマラヤ遠征の成功を知らせに故郷のシャングリラへ凱旋します。 そこでセイは新たな王国の希望を物語り、その創設に貢献したい花嫁を募集します。
セイの言葉は多くの女性の信頼を得、生き残った兵士7000人に対応する数の若い女性が集まります。
そしてこの人類史上最大の女性パーティーによるヒマラヤ遠征は、「太陽の青」に祝福されて晴れ晴れと行軍して行きます。