彼ほどハードボイルドに「感情の物語」を綴った作家は他にいないかと思え、文学界の「城」とも成っているチェーホフの全集は祖父から引き継ぎました。
わたしの祖父は探検家でチェーホフの「サハリン島」を愛読したので、それをこの夏にじっくり読もうと思っています(まずは短編の巻から読んでる)。
彼の短編では「グーセフ」が有名で、これはサハリンまで軍役で駆り出された青年の物語です。
グーセフは病気になって故郷へ帰る船に乗せられ、もう少しで帰り着くという処で死にますが、こうした虫けらの様に扱われた男にも五分の魂があったコトをチェーホフは真摯に描いています。
前置きはここまでにして「Sun」の物語に入りますと、「激しく沸き立つ街」ウルムチでは革命軍が立て籠もった五大公園の包囲殲滅戦が続いています。
郊外のだだっ広い生態公園や水上テーマパークは直ぐに制圧されて人民解放軍の駐屯地になりますが、街の中心にある人民公園には最後の砦として堅固なバリケードが築かれ、周辺の通りには人民が溢れ返って戦車の通行を妨害したので、党の軍隊は最後の詰めに手間取りました。
軍隊は武力で公園の周りの人民を追い払って人民公園を包囲しますが、北京での様に逆に膨大な数の人民に包囲される形となり、人民解放軍の士気はガタ落ちします。
それは軍隊を包囲した人民がバットやバールなどを盛大にガンガンと打ち鳴らして、人民に対して発砲したら滅多打ちにするぞ!と決意表明したからでした。
このままでは「ウルムチ虐殺」がまた繰り返されそうな流れでしたが、「美の女神パールワティー」の指揮によってそれは回避されます。
しかしそれでも、今回の争乱はウルムチの監視カメラが全て破壊されるほど激しかったので、党としては面子を保つタメにどうしても「ウルムチ蜂起」の首謀者を処刑しなければなりませんでした。
次回はその犠牲壇に立つヒーローを描きますが、それは以前にルーガが宮刑に処した元闇組織のボスとします。