真の動物福祉牧場を目指して

希望の光 Part 2

 朝の光を浴びると、ほとんどいつも希望を感じます。 これは生理的なモノで、太陽の電磁波には生命を育む「育成波動」が含まれています。

 物語の「静」章でもこの「希望の朝」を描くつもりで、寒くて長い冬の高原の夜を越し、朝日を浴びるコトには特別な意味合いがありました。 

 それは一冬の内に3000人もが朝を迎えられずに逝ったからで、毎日20人もの葬式を行うコトとなりました...

 

 こうした過酷な冬越えに、津軽藩士達は絶望してしまい北海道を制覇するコトは出来ませんでしたが、パルとセイの軍隊は「希望の光」を見出して踏み留まります。

 その「光」と成ったのはセイの歌声で、彼女はヤクの肉を全く口にしていないのに、少しも衰えを見せず毎朝元気に歌います。 その声の波動は太陽の波動と相成って、兵士達の心に「希望の光」を与えます。 

 

 セイは当然、自分がブレサリアンに成ったコトを自覚しており、その種である「聖なるうんこ」を夫のパルも喜んで飲んでいます。 更にこうした軍隊存亡の危機に当っては、ナリフリかまわず命令一下で「丸薬」の服用を行わせます。

 こうした「糞便移植」が効果を発揮するには継続的な時間がかかり、体調やタイミングも大きく作用するので誰もがブレサリアンに成れる訳ではありませんが、その道筋に乗せるコトは出来、チベット高原での半断食はその進化に適した条件下でした。

 

 このお陰で、世界一過酷な標高4000mの地での冬越えに、ゼロから望んだにも関わらず死亡率3割という奇跡が達成されました。

 次の年の暮れまでには家もしっかりと防寒が備わり、食糧生産も前年の倍に達したので、もう冬越えの日々が毎日葬式となるコトはありませんでした。

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