まずはシャングリラ - Wikipediaから入ります。 ここではシャングリラの領有を主張している国がパキスタンとインドだけでなく、中国も近年それを大々的にアピールしているとしています。
しかしこれは観光地化を目指してのモノで、確かに綺麗な場所ではありますが、その伝説はこじつけの感があります。
やはりヒマラヤ西端のギルギットを中心とするエリアがかつてのシャングリラだったと思え、ここからチベット高原へと登って行った部族がシャンシュン王国を築いたとされています。
話を現代のシャングリラ地方に移しますと、そこでは経済性の為にケシ栽培が行われており、観光地化は一時花開きましたが戦乱で萎んでしまいました。
印パ紛争の影響はもうさして無いのですが、アフガニスタン戦争の影響で欧米人は殆ど来なくなり、平和ボケした日本人のみが「風の谷のナウシカ」の影響からか多く訪れています。
しかしちょっと山奥の村に足を伸ばすと、子供達は全く観光客慣れしておらず、しばしば「石の雨」を降らせてきます。
一体何が子供達をそうワイルドにしているのか? それは大人達が印パ紛争の武勇伝を子供達に語っているからに思えます。
しかしそうした「石の雨」も私には、「僕達を忘れないで」というメッセージに受け取れました。
それは現地人のガイドを雇っていて余裕があったお陰で、シャングリラは世界一物価の安い地方です。
旅人は1日百円で優雅な生活が送れ、それでいて世界一健康寿命の高い所でもあります。
特に保養地のフンザは有名で、カレード(横井戸)による湧水が流れ落ちて来る里は滝壺の様にマイナスイオンで溢れ、その山水は乳白色の長寿水です。
この水こそがシャングリラ伝説の要だと思われるので、次回はそれを掘り下げてみます。