真の動物福祉牧場を目指して

ファームハウスでの1日

 昨日は朝日が登る頃にボミタ村を一周して、隣の家で飼っている牛のミルクで作ったチャイを頂きながらブログを書き、インドで習慣になっている朝昼兼のブランチを頂いてから出発しました。

 今日もブラフマンの家の長男ゴーラル君と一緒で、まずは彼の行き付けのチャイ屋にバイクで行って村のアンちゃん達と交流し、ボンは回って来ませんでしたがクミンシードや砂糖キビで作った甘いお菓子と一緒に葉っぱを食べてハイになって、みんなでカードをやろうというコトになりゴーラル君の家のファームハウスへ行きました。

 そこはハウスと言うか資材置き場みたいな処で、小作人の一家は別に風通しの良いバラックを建てて犬や牛と一緒に暮しており、カジュラホほ暑いのでそっちの方が快適みたいです。
 
 カードは始めにわたしがボーイズに闘地主を教えましたが、彼等はまだ若くてカードに慣れてなく難しかったので、ゴーラル君がリシュケシュでドイツ人から教わったウノの様なゲームに移りました。
 これはワイルド-ドロー-フォーの無いウノと言った所で、ウノの正式ルールを知っている人には物足りないゲームですが、運が80%くらいでギャンブルにはモッテコイなので盛り上がりました。

 始めはお金の無いボーイズ相手だったので10ルピー(20円弱)賭けからスタートし、そのうちに村のメイヤーが参加して来たのでゴーラル君と3人で100ルピー賭けに発展しました。
 このメイヤーは政府から請け負った仕事を村人に廻す役割で、政府と村人の両方からコミッションを取って働かずに暮しており、金回りが良いので負け頭でも気にしていませんでした。

 勝ち頭はゴーラル君で、彼はリシュケシュでこのゲームを1000ルピー賭けでやっていたと言うだけあり、この日もそのくらい勝ってわたしはトントンでした。
 その後でボーイズに教養としてハーツも教え、これはインドで一番人気のカードゲームなので彼等も真剣に学んでいました。

 そうして暑い日中の時間帯を過ごした後で、前日に小作人の子供と約束した麦刈りの手伝いをしました。
 これは初めての経験なので新鮮で面白く、慣れて来るとどんどん効率良く刈れる様になりましたが、そうした速さよりも如何に腰を曲げずに疲れないようにやるかが重要だと学びました。

 小作人の家族(5人)はこの単純労働を1日に5~6時間もしており、北海道の様に大型機械でやれば1時間の仕事量(脱穀も同時にする)を1ヶ月近くかけてやっています。
 しかしゴーラル君曰く、刈ってすぐに脱穀するのは良くないらしく、それでは栄養豊富なブラン(小麦の皮)も脱穀されて白い粉しか作れないそうです。
 インドでは除草剤などは使われていないので、ブランにその成分(生殖を阻害する)が含まれる心配もなく、牛糞堆肥のみで育てた自然な小麦のチャパティーを頂けています。
 
 小作人の人達は実直で好感が持て、明日もまた手伝ってくれと言われたので引き受けました。
 あとこのファームには小さな果実を沢山つける木も有り、それでワインを作っているそうで収穫を手伝いました。
 この実はもぎたてがとても美味しく、牛も喜んで食べるので沢山落ちているのを拾ってあげられました。

 日が暮れてファームから家に戻ると、近所の子供たちが8人も集まって来たので折り紙を作ってあげました。
 上は12才の女の子まで居たので折り方を教えてあげられ、難易度の高いゾウも折ってあげられました。

 この日はお菓子と一緒に葉っぱを食べ続けてたのでけっこうキマっており、子ども達に唱題やヨガを教えられウケも良かったのですが、そうこうしている内に一家の主のパプンさんがダラムサラーから帰って来て、彼はなかなか商売が上手く行ってないようで空気が重くなってしまいました。

 そんな空気を晴らすタメに、彼の妻と母親と3人でスゴロクの様なゲーム(タブレットでやる)をやり、わたしは初心者でしたがゴーラル君とパプンさんが手助けしてくれて勝ち、賞金の10ルピーを貰えました。
 このゲーム(LUDO)は勝負がつくまでに1時間はかかり、インドでは道端でよくスマホを囲んで興じている人々を見掛け気になっていたので、また1つインドを知れて良い経験になりました。

 

 
 

 
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