「女子○○突撃隊」という団体は共産革命が起きた当初から組織され、とくに「大躍進時代」には全国に乱立しました。
それは「女子鋼鉄突撃隊」(土高炉で鋼を作るが大失敗)や「女子耕作突撃隊」(ムボーなやり方で大失敗)などで、今では党の政策的な誤りを揶揄する表現になっています。
中国の鉄道についても解説しますと、これは世界最長で全長15万キロに達しております。
私が二十代で大陸浪人をしていた頃はまだ10万キロで、その頃の火車(列車)は古くて味わいがありました。
半分くらいに減りましたが今でも火車(ホアチャー)は走っており、これは高鉄(新幹線)の半額以下なので私は専らこっちを利用します。
貧しい農民工(出稼ぎ)や学生、「寝そべり族」などもこちらに乗り、一番安い自由席車両は大抵いつもギューギュー詰めです。
中国の鉄道は殆どが長距離路線で、24時間以上乗っているのもザラです。
火車は安いので、私は中国滞在の半分以上これに寝泊まりし、中国の端から端まで走り回ったモノです。
NHKの「一筆書き36000kmの鉄道旅」を見られた方も多いかと思いますが、火車の自由席は人との触れ合いに適した対面式です。
ここではよくトランプ賭博が行われ、中国でトランプと言えば「三人大富豪」の一択です。
これは「資本家 vs 労働者2人」のゲームですが、労働者が資本家側につくコトもあり(買収)、私は中国人に暗黙でこれをやられてずいぶん絞り取られました。
まあ、賭け金は1元(14円)からなのでせいぜい負けても50元(労働者の日当)位で、2元の白酒(高粱酒、50度)でベロンベロンに酔っ払い「日中友好」を深められたので良かったです。
「女子鉄道突撃隊」もこのゲームには精通しており、生活費くらいはコレで稼げますが、もちろん他にも仕事があります。
それはズバリ「寝そべり族」の一本釣りで、鬱屈した大卒失業者の自尊心をくすぐり心を虜にします。
彼等はネットでの表現を規制されて党に反感を抱いているので、政策的誤りの最たるモノである「闇っ子」に対して同情心を持ちます。
それが可愛い女の子だったら尚更で、トランプでわざと負けてあげる位の気概は持ちます。
たとえ仕事をしていなくても、彼等はみんなかつて「小皇帝」と呼ばれた一人っ子で、四人いる祖父母からの支援で充分に暮らして行けます。
それは「闇っ子」とは隔絶した恵まれようで、彼女たちは小学校すら行けずに読み書きも不自由です。
「女子」は彼等に上手く取り入って読み書きを教えてもらい、「小皇帝」の自尊心をくすぐります。
お礼として「女子」は手作りチョコレートも渡し、そこにはヘンプオイル(ハシシ)が入れられます。
これは食べてから一時間くらいで効果が現れ、夢と現実の境界があやふやとなります。
「女子」はハシシによる「夢」を良く心得ていて、「寝そべり族」にそれを「愛」だと錯覚させる術を体得しています。
この「愛の夢」は半日くらい続き、彼等は讃歌を唄って涙まで流し、この出会いこそ「運命」だと思い込みます。