真の動物福祉牧場を目指して

自由を奪われた人々

 予定では今回、「自由」のカウントダウンが終わった所で新しい物語「Say」に入るつもりでした。
 しかし自分の自由ばかり10編も語っておいて、他人の自由についてはおざなりにした感が残ったので、それについても10編を語るコトにしました。

 今回は戦争により「自由を奪われた人々」についてとし、まずはウクライナの人々について語ります。
 これは昨日のNHKスペシャルでも多くのウクライナ人の証言が語られていたので、部外者の私が付け足せる言葉はもう詩の外には無いかと思います…
 まず初めに私の立ち位置から入って、「文学と戦争」について詠んでみます。

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 「悲しみの収穫」される ウクライナ 
悲劇の歴史は繰り返されて 人の自由は踏みにじられる 命を賭して戦うゲームに

 殺人は 法も神にも許されぬ 償いえない傷痕残す 心の傷は次の世代に 引き継がれて行き パブリューシャ生む

 戦争は縄張り争い 昔から 変わらぬ人のエゴの表れ そんな由(よし)には自由は無くて どんな理由も認める気は無し

 独裁の プロパガンダに対抗す 論争ならば受けて立ちたく ロシア文学応援したいが 鉄のカーテン(言論統制) 高くそびえて…

 一時はカーテン開き自由得た そのレガシー(遺産、ソルジェニーツィン等による)を守り通せば ロシア革命 第三次へと…

 欧米は 対決姿勢を強め行く 長引く戦争終わりは見えず 北や中国不安定化す 日本は太平 夢よ覚めるな

 文学は 歴史を裁く責務持つ 「鎌倉殿」はどこまで「今」に 責任持って答えられるか おそらくそれは独裁夫婦の 男と女のバトルになるかな

 争いを好む男は存在し 仕事の利権も絡んで消費す 弾やロケットバンバン撃って 余計な男も消耗させたし

 抗議する 消耗品にされた人 それは発表出来ないけれど 書くコトだけは止める術なく いずれは歴史に残る文学
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 「悲しみの収穫」というのはソ連時代の集団農業の失政によって、ウクライナで七百万人もの餓死者が出た歴史を詳細に綴った本です。
 ここでは収穫量を誇張して報告したロシアの役人によって、その分が「戦時食糧徴収」されて、ウクライナの農民には穀物が翌年の種すら残されなかったコトが記されています…

 パブリューシャは「鋼鉄はいかに鍛えられたか」の主人公で、これはウクライナでの血みどろの革命を描いた本です。
 これは共産圏では最も人気のある本で、3600万部数も刷られ史上最も売れた本ともされています。

 この作者はALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病で若くして亡くなり、それ故に革命的情熱に燃えて戦いました。
 しかし、作者の賛美した革命は程なくして「悲しみの収穫」を迎え、それを見ずに逝った彼は幸せでした…

 「革命の総括」は、未だに成されていないのがロシア文学の現状と言えそうで、それを成し得たソルジェニ-ツィンの著作(収容所群島)は、ロシア国内では自由に読むコトすら出来ません。
 こうした現状は中国でも同様なので、次回は再びお隣の国について語ります。


 
 
 

 
 
 

 
 
  

 

  
 

 

 

 

 
 

 

 

 
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