一口に「世界制覇」と言っても色々あり、今朝BS3でやっていた「グリーンプラネット(BBC)」でもそれは観られ、世界一大きな木に登る「木登り世界制覇」でした。
こらは単にジャイアント・セコイアに登るというだけでなく、その菌根が周りの木々と繋がりコミュニケーションしているコトや、温暖化の影響で一日4000リットル必要な水が確保できずに枯れ始めているコトなども研究され、「木の世界制覇」と言っても過言ではない内容でした。 流石はかつて「七つの海」を制覇したイギリスの国営放送だけのコトはあります。
さて、そろそろ古代の物語(Say)に復帰して、アッシュル-ナツィルパル二世とセイの世界制覇を描こうと思います。 それはセイの活躍により戦争の道から脱却して、ヒマラヤ高地の制覇という生産的な道のりに切り替えられたところまで語りました。
これには戦争が無くなってヒマを持て余していた、10000人の兵士達に先陣を切って貰うコトとします。 彼等のミッションはヒマラヤ山脈を越えてチベット高原に拠点を築くコトなので、生きて戻って来れるかどうかは怪しいところでした。 なので出征の日には盛大な壮行会が開かれ、兵士達は家族に別れ告げて旅立ちます。
この遠征にパルとセイはずっと参加し、国の護りは若干15才のシバに任せるとします。 すでにインダスからメソポタミアまでの平原は平定されており、その広大な国家を統べる者としてシバほど相応しい人物は居らず、彼の名はエチオピアにまで伝説として残ります。
話をヒマラヤトレッキングに移しますと、道のりはセイがシバジーとよくお散歩してたので良く知っており、シャングリラからだと15日で標高5000mの峠に到達できます。 この間、高地順応をかねて休息日も入れたので脱落者は無く、全員がチベット高原へと進出します。 しかし、この先も当分の間は食糧を消費し続けるコトとなり、すでにヤク(毛長牛)に積んで来た食糧の1/3は消費していて、ここからは高原で如何に食糧を確保するかが第一のミッションと成ます。
季節はこれから夏を迎える良い時期を選びましたが、標高4000mの高原では夜は氷点下まで気温が下がり、兵士達みんなでヤクと身を寄せ合って眠って行軍を続けます。
そうして更に15日で、一行はとうとう聖山カイラスの麓に到着します。 ここが古代シャンシュン王国発祥の地で、そこには野生のヤクが群れて居り、セイはすぐにその「聖なる牛」と心を通わせて共生するコトに成功しました。