「たかがビールされぞビール」アサヒスーパードライ18年目の真実
松井康雄 アサヒビール元マーケティング部長 日刊工業新聞社
瀕死のアサヒビールを救った”アサヒスーパードライ”を開発し、販売の指揮を執った著者の栄光と挫折の歩みが淡々と書かれています。
スーパードライが発売される以前の時代に酒屋さんにアサヒビールを注文すると「本当にアサヒで良いんですか?」と聞かれたものでした。
ビールと言えばアサヒと思っている若い人に是非読んでいただきたい本です。
【優れた経営者と言えども慌てると間違った判断をする】
アサヒビールがスーパードライでナンバー1になれたのは、アサヒの戦略が素晴らしかったと言うより、キリンが主力のラガービールを熱処理から生に変更してユーザーから見放された要因が大きいと分析しているくだりがあります。
ペプシコーラがコカコーラを逆転した時のコカコーラの失敗と通じるものがあります。
【正史のウソ】
アサヒビールの社史に「業績に大きく貢献した」「大ヒットした」「よく頑張った」と気された表現がある。
昭和60年にはシェア10%を割り込み、危急存亡の事態に追いこまれ様々な打開策(目先を変えた新製品を投入)が講じられたが、いずれも本質を突く物ではなく成功したと言えないにも係わらず・・
世の中に出まわっている本の多くが、直接取材してのではなく(昔の話しや直近の生々しい話しでしたくても出来ないのが多いのも現実ですが)本や広報を通じての間接取材によって書かれており、会社やその時の権力者にとって都合の良い話しになるのも仕方がないかもしれません。
「正史に書かれていることだけが真実ではない」
時の権力者によって編纂された歴史書は鵜呑みにするのではなく、何故そう書かれているのかを考えながら読むことも大切だと改めて感じた本でした。
松井康雄 アサヒビール元マーケティング部長 日刊工業新聞社
瀕死のアサヒビールを救った”アサヒスーパードライ”を開発し、販売の指揮を執った著者の栄光と挫折の歩みが淡々と書かれています。
スーパードライが発売される以前の時代に酒屋さんにアサヒビールを注文すると「本当にアサヒで良いんですか?」と聞かれたものでした。
ビールと言えばアサヒと思っている若い人に是非読んでいただきたい本です。
【優れた経営者と言えども慌てると間違った判断をする】
アサヒビールがスーパードライでナンバー1になれたのは、アサヒの戦略が素晴らしかったと言うより、キリンが主力のラガービールを熱処理から生に変更してユーザーから見放された要因が大きいと分析しているくだりがあります。
ペプシコーラがコカコーラを逆転した時のコカコーラの失敗と通じるものがあります。
【正史のウソ】
アサヒビールの社史に「業績に大きく貢献した」「大ヒットした」「よく頑張った」と気された表現がある。
昭和60年にはシェア10%を割り込み、危急存亡の事態に追いこまれ様々な打開策(目先を変えた新製品を投入)が講じられたが、いずれも本質を突く物ではなく成功したと言えないにも係わらず・・
世の中に出まわっている本の多くが、直接取材してのではなく(昔の話しや直近の生々しい話しでしたくても出来ないのが多いのも現実ですが)本や広報を通じての間接取材によって書かれており、会社やその時の権力者にとって都合の良い話しになるのも仕方がないかもしれません。
「正史に書かれていることだけが真実ではない」
時の権力者によって編纂された歴史書は鵜呑みにするのではなく、何故そう書かれているのかを考えながら読むことも大切だと改めて感じた本でした。