yuki

消費生活アドバイザーの目

Bkue Sky Label でクラシック音楽を

2011-08-19 12:13:36 | 音楽
聞いたことのないレコード会社だな?と思われたでしょうが、「Bkue Sky Label」は、著作権の切れたクラシックの音源をMP3でデータベースを構築して提供しているサイトです。

同様のサイトとして著作権の消滅した文学作品を公開している「青空文庫」があり、夏目漱石・芥川龍之介から三遊亭円朝まで古今東西の名作を無料で読むことができます。
こちらは、ipadのアプリにもなっており、読みたい本をダウンロードすれば手軽に持ち運ぶことができるので愛用させてもらっています。

「Bkue Sky Label」は、オンライで往年の名演を楽しむだけでなく、ユーザー登録をすればMP3のデータをPCに取り込めるのでオフラインでも聴くことができます。

最近のお気に入りは、クレメンス・クラウスが指揮するJ.シュトラウスのワルツ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との息もピッタリで、60年近く前の演奏とは思えない新鮮さが驚きです。

週末はBkue Sky Labelでクラシックの世界に浸りませんか?

FOR THE NEXT GENERATION

2011-08-13 00:01:00 | 音楽
別府で音楽文化活動をしている「ハーモニアス別府」の広報誌に掲載されたものです。

「FOR THE NEXT GENERATION」
-ウィーンフィルメンバーとのフレンドシップコンサート-

世界最高のオーケストラの一つウィーンフィル。小澤征爾が音楽監督を務めたウィーン国立歌劇場のメンバーが自主運営するオーケストラで、テレビでニューイヤーコンサートをご覧になった方も多いと思います。

そのウィーンフィルメンバーによる室内楽をプライベートコンサートで聴けたら素敵だと思いませんか?

それが「フレンドシップコンサート」で、ウィーンフィルの第一ヴァイオリンニスト、ギュンター・ザイフェルトが主宰するザイフェルト弦楽四重奏団と前コンサートマスターのダニエル・ゲーテのファーゴ・ヴォルフ三重奏団がウィーンの香り漂う素晴らしい演奏を奏でてくれます。

このコンサートの面白いのは、ハットチップ(任意の寄付)で運営されていることです。若い人はお小遣いの範囲で、それなりに収入のある人はそれなりにと、若い人達にもホンモノの音楽を気軽に聴いてもらえる仕組みになっています。

20年以上この活動を続けてきた丸岡努氏の「次の世代にも素晴らしい音楽を届けたい」との思いを形にしたものです。良い演奏会は演奏家と聴衆との一体感から生まれるものなので、次代を担う聴衆を育てるためにも意味のあることだと思っています。

別府にはアルゲリッチ音楽祭で世界的な音楽家の演奏を聴く機会や、ハーモニアスによる若手演奏家を支援する活動もあり、既に音楽を楽しんでいる人や演奏家にとっては良い環境が整っていると思います。

良い演奏家を育てるためには演奏会を重ねることだと言われます。次代を担う若者がいい音楽に触れ、その感動の積み重ねで演奏家と共に育っていく、そんな別府になるといいですね。

富士屋でコンサート

2011-08-11 14:27:49 | 音楽
広島大学で学んだ同窓生がそれぞれの出身地を回って演奏会をする「ハッピーシンガーズ05」、2000年に佐賀県でスタートした活動も二巡目

10年ぶりの大分県では別府「富士屋Gallery一也百」で、「愛する日本の歌たち」とオペラから「愛しき女たち」で楽しませてくれた。

第一部 愛する日本のうたたち
 滝廉太郎によせて   納涼、荒城の月、秋の月、花
 金子みずずによせて  ほしとたんぽぽ

第二部 愛しき女たち
 モーツアルトの
  ”フィガロの結婚” ”コジ・ファン・トゥッテ”
 シュトラウスの
  ”こうもり” ”ジプシー男爵” 
 のオペラに登場する女性たちにスポットをあててショートストーリーに

音楽大学を出てもプロとして生活できる人は極僅か、ほとんどの人が生活のために選んだ道に埋没してしまいがちな中で、定期的に発表の場を持ち続けているのは大変な努力が必要だと思います。

「ハッピーシンガーズ05」の活動が末永く続くことを期待したいと思います。

※第二部 ”愛しき女たち”は、始まる前に登場人物の簡単な説明があったものの、
  物語を知らない人には展開の面白さが分からなかったのではと心配しました。

富士屋Galleryで室内楽を聴く

2011-06-28 13:22:09 | 音楽
別府の富士屋Gallery一也百(はなやもも)でヴェリタス・カルテットの演奏を聴く。

首都圏で活動している若手演奏家グループ「ヴェリタス・カルテット」による弦楽四重奏が、築百余年を経た明治の香り漂う旅館のホールを包み込み、満席の聴衆を魅了してくれた。

*** Program ***
・ディヴェルティメントへ長調 K138 第一楽章 モーツアルト
・ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 第一曲よりロンド ベートーベン
・ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 第四曲 ホフマイスター
・リュートのための古風な舞曲とアリア 第三組曲より シシリアーノ レスピーギ
・シェルブールの雨傘 ルグラン
・オズの魔法使いより 虹の彼方に アーレン
・歌劇「トーランドット」より 誰も寝てはならぬ プッチーニ
・歌劇「カヴァレリア・ルスカティーナ」より 間奏曲 マスカーニ
・弦楽四重奏曲 第12番 ヘ長調 「アメリカ」 ドヴォルザーク
※アンコール 滝廉太郎「花」、鉄腕アトム

弦楽四重奏曲の定番から二弦、三弦、ポピュラー、歌曲まで色々なことに意欲的にチャレンジするプログラムは若さならではの特権、メジャーになると高いチケットを買ってくれる観客の期待する演目になってしまうのだから・・

若い演奏家が一生懸命にやっている姿を見るのは演奏+αの楽しみがあります。
人前で演奏することで聴衆の感動が伝わりパワーアップしたり、日々研鑽を続けている原石が何かのきっかけで光りを発するようになったりと成長を見守るサポーターとしての視点です。

一流の演奏家が届けてくれる感動や癒やしはもちろん素敵ですが、次世代を担う演奏家を育てる「場」を作ることも大切です。
このような機会を作って上げている富士屋Galleryに拍手です。

ヴェリタス・カルテットが来年はどんな演奏を聞かせてくれるのか楽しみです。

METライブビューイングでワルキューレを見る

2011-06-16 09:45:13 | 音楽
METライブビューイングはメトロポリタンオペラの公演をハイビジョンTVで世界中に生中継(日本は録画)するもので、ズームアップやハイ・ローのアングルから映像は劇場とは違った楽しみ方を提供してくれます。
また、幕間に出演者とのインタビューもあり、私のようにオペラ初心者には楽しくて勉強になります。

今シーズの最後の演目は、ワーグナーの「ワルキューレ」「ニーベルングの指環」4部作の第2部で神々のヴォータンと彼が人間の女ともうけた双子の男女の禁断の愛、ヴォータンと娘でワルキューレのブリュンヒルデの葛藤を今回の演奏のために開発された45トンもある舞台装置や世界トップレベルのオペラ歌手とメトロポリタンオペラならでは演出で聞かせてくれます。

第3幕の序奏「ワルキューレの騎行」は地獄の黙示録で使われていたので私たちの年代には馴染みの深い曲ですし、オペラ好きは最後はワーグナーと言われますが、内容の重さや休憩も含めて5時間もかかることなど、私にはまだ気軽なイタリアオペラがいいようです。

でも、一流の音楽を手頃な値段で聞くことのできる「METライブビューイング」は素敵な企画なので、機会があればこれからも聴き続けたいと思います。