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さて、本題の「お尻プカプカ事件」、これもまたその頃のお話。
今となっては母と二人でないとお風呂には入れない父だが、まだかろうじて一人でお風呂に入れていた時期だった。
それでもやっぱり、お風呂上りに体を拭くことを忘れ、ビチャビチャのまま服を着てしまうなどというようなことが起こり始めていた。
実際、服を脱いでお風呂に入った父が、果たしてちゃんと石鹸を使い体を洗っているのか?シャンプーを使い髪を洗えているのか?はたまた、シャワーや水道をちゃんと使うことが出来ているのかなどが、家族の間で疑問に上るようになった。
確かめようにも、父の入浴中を勝手に覗くわけにもいかず、それまで一緒にお風呂に入っていなかった母が突然入るというのもなんだし、私はもちろん一緒に・・ってなわけにはいかなかった。
そこで、白羽の矢が立ったのがみみかである。
低学年みみかなら、祖父と一緒にお風呂に入るというのは自然なこと。
そこで【じいじと一緒にお風呂に入り、じいじが体や髪の毛をちゃんと洗えているかを確認】という任務がみみかに与えられた。
「じいじと二人だけでぇ~?」と、最初は渋っていたみみかだったが、『お気に入りのおもちゃと一緒に入っていいのなら』との条件で合意。
父のほうも、みみかと一緒のお風呂には全く抵抗なく了解。
服を脱ぎお風呂に入る直前のみみかに、任務遂行を再度確認した私。
万全の体制の中、いよいよ二人がお風呂に入り、お湯の流れる音や湯船に浸かる音などが聞こえてきた。
程なくして、お風呂場の扉が開いた。
予想より早く開けられたその扉の音に、慌てて駆けつけると、すでに父がお風呂から上がって下着を着けていた。
父の烏の行水のような速さに戸惑いながら、奥にある浴槽を覗くと、みみかが自分のお尻を湯船に浮かせ、プカプカ動かしては楽しそうに遊んでいる姿が見えた。
私がその姿を見入ってることに、全く気付く気配もなくお遊びに興じているみみか。
「みみかっ!じいじ髪の毛洗ったん!?」
私の強めの口調に、みみかは夢から醒めたようにハッとして、ビックリマナコで私を見つめこう言った。
「みみか、この子と遊んでて、じいじを見るのん忘れてしもた!!」
この子とは、その時お気に入りの『魚のおもちゃ』。
尾びれがフリフリ~と動いて水面を泳ぐのだ。
どうやら、お風呂に入った早々、みみかはそのおもちゃと遊び始め、魚のフリフリと自分のお尻のプカプカとのシンフォニーに夢中になり、重要な任務をすっかり忘れてしまったようだ。
楽しげにしかも黙々とお尻をプカプカさせるみみかが脳裏に焼き付いてしまった私。
怒るに怒り切れず、苦笑しながら溜息を付いた。
ハァ~、さすが低学年みみか、まだまだお子ちゃまですわぁ~。
それはそれで、子供らしく・・・しゃあないなぁ(仕方ないなぁ)。
あれから学年も上がり、成長したみみか。
夜中に起きてしまう父とのお付き合いで、『じいじのおかげで夜更かし(夜中の楽しいお笑い番組が見れること)が出来る』と言って、「ありがとうございます~!」と父を拝むみみかだった。
ものは考えようである。
とは言いつつも、先日のこと。
私に隠れておやつをこっそり食べたみみか。
私の無言の問い詰めに「みみか、な・なんにもつまみ食いなんかしてへんでぇ・・」と一言。
証拠隠滅したつもりのみみかの口の周りには、チョコレートがべったり一周しておりました。
ハァ~、やっぱりまだまだお子ちゃまですなぁ~。
(チャン・チャン!)
さて、本題の「お尻プカプカ事件」、これもまたその頃のお話。
今となっては母と二人でないとお風呂には入れない父だが、まだかろうじて一人でお風呂に入れていた時期だった。
それでもやっぱり、お風呂上りに体を拭くことを忘れ、ビチャビチャのまま服を着てしまうなどというようなことが起こり始めていた。
実際、服を脱いでお風呂に入った父が、果たしてちゃんと石鹸を使い体を洗っているのか?シャンプーを使い髪を洗えているのか?はたまた、シャワーや水道をちゃんと使うことが出来ているのかなどが、家族の間で疑問に上るようになった。
確かめようにも、父の入浴中を勝手に覗くわけにもいかず、それまで一緒にお風呂に入っていなかった母が突然入るというのもなんだし、私はもちろん一緒に・・ってなわけにはいかなかった。
そこで、白羽の矢が立ったのがみみかである。
低学年みみかなら、祖父と一緒にお風呂に入るというのは自然なこと。
そこで【じいじと一緒にお風呂に入り、じいじが体や髪の毛をちゃんと洗えているかを確認】という任務がみみかに与えられた。
「じいじと二人だけでぇ~?」と、最初は渋っていたみみかだったが、『お気に入りのおもちゃと一緒に入っていいのなら』との条件で合意。
父のほうも、みみかと一緒のお風呂には全く抵抗なく了解。
服を脱ぎお風呂に入る直前のみみかに、任務遂行を再度確認した私。
万全の体制の中、いよいよ二人がお風呂に入り、お湯の流れる音や湯船に浸かる音などが聞こえてきた。
程なくして、お風呂場の扉が開いた。
予想より早く開けられたその扉の音に、慌てて駆けつけると、すでに父がお風呂から上がって下着を着けていた。
父の烏の行水のような速さに戸惑いながら、奥にある浴槽を覗くと、みみかが自分のお尻を湯船に浮かせ、プカプカ動かしては楽しそうに遊んでいる姿が見えた。
私がその姿を見入ってることに、全く気付く気配もなくお遊びに興じているみみか。
「みみかっ!じいじ髪の毛洗ったん!?」
私の強めの口調に、みみかは夢から醒めたようにハッとして、ビックリマナコで私を見つめこう言った。
「みみか、この子と遊んでて、じいじを見るのん忘れてしもた!!」
この子とは、その時お気に入りの『魚のおもちゃ』。
尾びれがフリフリ~と動いて水面を泳ぐのだ。
どうやら、お風呂に入った早々、みみかはそのおもちゃと遊び始め、魚のフリフリと自分のお尻のプカプカとのシンフォニーに夢中になり、重要な任務をすっかり忘れてしまったようだ。
楽しげにしかも黙々とお尻をプカプカさせるみみかが脳裏に焼き付いてしまった私。
怒るに怒り切れず、苦笑しながら溜息を付いた。
ハァ~、さすが低学年みみか、まだまだお子ちゃまですわぁ~。
それはそれで、子供らしく・・・しゃあないなぁ(仕方ないなぁ)。
あれから学年も上がり、成長したみみか。
夜中に起きてしまう父とのお付き合いで、『じいじのおかげで夜更かし(夜中の楽しいお笑い番組が見れること)が出来る』と言って、「ありがとうございます~!」と父を拝むみみかだった。
ものは考えようである。
とは言いつつも、先日のこと。
私に隠れておやつをこっそり食べたみみか。
私の無言の問い詰めに「みみか、な・なんにもつまみ食いなんかしてへんでぇ・・」と一言。
証拠隠滅したつもりのみみかの口の周りには、チョコレートがべったり一周しておりました。
ハァ~、やっぱりまだまだお子ちゃまですなぁ~。
(チャン・チャン!)