不熟につき

豊かな東北の四季などをつたない写真等で、ご紹介したいと思います。

創作/POEM「おんぶ」

2020-08-08 11:39:07 | etude

長女ネネム

重い脳性まひで

話せない

歩けない

一人で

食べることができない

 

一人で

できること

絵本を見ること

キーボードを目指して

這うこと

弦楽器を

つま弾くこと

 

そんな長女は

今や四十三歳

グループホーム暮らし

髪には

白髪が目立ち

入院の頻度が

増え始めた

 

毎週ではなく

親の都合で

隔週の帰宅

私の職場に

彼女も通っている

車に乗せるとき

嬉しそうに笑うらしい

それは

私がおんぶするとき

私からは見えない

娘の笑顔

いつまで娘を

負い続けられるだろう

そのためにも

私は

働き続ける

働くとは

傍が楽になること

そして

人が動くと書く

 

草刈りや

果物を栽培して

汗を流すこと

そして

娘を

負い続けること

それが

私の使命だ

 

 

 

 


創作短歌

2020-08-08 08:53:26 | etude

・老妻と我早朝に芋を掘る実りの秋の喜び並ぶ

 

・時に君不在の夕餉我作るソロキャンプの練習のごと

 

・文月を超えれば亡父の享年やそれを超えれば余生となりぬ

 

・この夏も健やかに我畑にありぬブルーベリーを収穫しつつ

 

・原因が生活習慣にあることを知りつつ我の日々続いてる

 

・眼前に広がるものとて明日になし我の明日も今日ありてこそ

 

・お祭りも会議すらなきこの年の新型コロナの見えない恐怖