…京都に行ってきま~す
夜は祇園で「ちんとんしゃん」…は、さすがにムリです~>KONさん…
これだけってのも寂しいので…先日DEEPさんよりご質問いただきました「茶会」と「茶事」について簡単に書いておきましょう
「茶会」は広くお茶を楽しむ会を指します…「茶事」ってのは「茶会」の一つの形なんですね
…で、今日(抹茶の)茶道界で一般的に行われている「茶会」は、「大寄せ茶会」と「茶事」の二つに分けられます。
「大寄せ茶会」…これは不特定のお客様を会費制で呼んで(会員制をとっていることが多い)、2~3箇所の茶室でお茶を提供します。点心といって、簡単な料理が用意されている場合もあります。
茶会によって違いますが、一日あたり100~400人位の来客数です…たまに700人とかってのもありますが…
初心者でも比較的気軽に参加できるので、各地で盛んに開催されています。
このスタイルの茶会では、秋に京都で開催される「光悦会」と、春に東京で開催される「大師会」が2大茶会と呼ばれています。
「茶事」…1人~5人の特定のお客様を招待して「そのお客様のために」行われる茶会です。
季節や時間によって、正午・夜ばなし・朝茶・跡見・飯後・臨時(不時)・暁・口切・名残…などに分けられますが、中でも正午の茶事が、正式・基本とされています。
正午の茶事は、その名の通り正午に招待される茶事。簡単に流れを書いておきましょう
・招待先に着いたら、まずは「寄り付き」と呼ばれる席に入って身支度を整えます。その後「お湯(香煎)」を頂いてから、露地(庭)にある「腰掛待合」に移動します。
・亭主(招待主)より迎え付けの挨拶を受けたら、手水(ちょうず)で手と口を清めて(茶席へ)席入り。
・主・客の挨拶の後、炭手前…炉中に炭を足します。
・懐石…正式な懐石料理が出されます。
お膳(飯・汁椀と向付)・酒・飯器(ご飯のお替り)・汁替え(お味噌汁のお替り)・煮物椀・焼き物(焼き魚)・飯器・強肴(しいざかな…炊き合わせや珍味など)・箸洗い(小吸物)・八寸(山海の珍味で酒を飲み交わす)・湯桶(ゆとう…薄塩味のお湯とご飯のお焦げが入っていて、一口残してあったご飯を「湯漬け」にして食べる。)・香の物(漬物)・主菓子…というのが一般的な懐石の手順ですが、流儀・趣向などによって変わることもあります。
・中立ち…席を改める間、いったん席を出て先ほどの「腰掛待合」へ。呼び出しまでに手洗いなどを済ませる。
・後入り…亭主は席の準備が出来ると「ドラ」を打つか迎え付けに出るので、手順に従って再び席入り。
・濃茶…茶事のメインイベントです
・後炭…炉中の火を直す。
・薄茶…気軽にお茶を楽しみます。
…以上が基本的な流れです。季節・流儀などによって若干内容・方法が変わることもあります。
非常に大雑把ですが、以上で「茶会」「茶事」の説明とさせていただきますネ
それでは、今日も張り切って行ってきま~す