D.N.A

大っ嫌い、なのに、愛してる。

シュー

2006-09-11 | >goo news
M・シュー90勝、引退を表明/F1 (日刊スポーツ) - goo ニュース

最後は逆転で年間王者を決めてくれ。

”<F1:イタリアGP>◇第15戦◇10日◇決勝◇モンツァ・サーキット(1周5・793キロ×53周)

 ミハエル・シューマッハー(37=フェラーリ)が、今季限りでの引退を表明した。チームの地元で1時間14分51秒975を記録して通算90勝目を挙げた後、自身が発表した。年間総合王座7回など次々の最多記録を達成した「皇帝」が、ついにレース人生に別れを告げる。タイトル争いでは通算106点となり、首位アロンソ(ルノー)に2点差。残り3戦で逆転し、8度目の王座獲得で有終の美を飾る。来季フェラーリ入りするライコネン(マクラーレン)が2位、アロンソは45周目でリタイアした。

 優勝会見に臨んだシューマッハーが、神妙に口を開いた。「今回が最後のモンツァです。発表するには最も良いタイミングだと判断した」。F1参戦16シーズン目に決意を固めた引退表明。最後まで涙をこらえたエースに、フェラーリのチームスタッフが次々と抱きついて泣いた。10万人以上の観客からも、別れを惜しむ絶叫が続いた。

 節目の通算90勝。「7月の米国GP後に進退を決断していた」と言うシューマッハーにとって、最後のホームGPで負けるわけにはいかなかった。1回目のピットインでPPのライコネンから首位を奪うと、後続を引き離して5度目のモンツァ制覇を果たした。

 皇帝と呼ばれた男は「大観衆の声援を受けて、いろんな事がよみがえった」と感慨深げに話した。「最強のヒール(悪役)」と呼ばれても、勝負にこだわり続けた。94年の最終戦では年間総合王座を争っていたヒルの走行ラインを封じて初タイトルを獲得。ビルヌーブと競った97年も同様の騒ぎを起こし、その年のランキングをはく奪された。一方で00年イタリアGPで故セナに並ぶ41勝目をマークすると感極まって涙を流し「ターミネーターも人間だった」と周囲に驚かれた。

 引退理由について「年齢を重ねると、集中力を維持するのは難しい」と説明した。しかし残り3戦を、ただのカウントダウンにする気はない。総合王座争いでは、この日のリタイアで無得点だったアロンソに2点差。製造者部門(168点)ではルノーを3点差で逆転した。昨年逃した両タイトルを手にして、有終の美を飾る。”