今朝、新聞を見たら、2006年統一地方選の投・開票の結果が出ていた。そうか、沖縄は選挙戦の真っ最中だったのだ。25市町村で349人の議席が決まった。
普天基地移設先として1996年以降ずっと揺れてきた名護市の結果を見る。ここには取材で知り合った議員さんたちがいる。1997年、移設の是非を問う名護市民投票でリーダーだった宮城康博さんは最下位で落選した。また沖縄ジュゴン環境アセスメント監視団団長で市議に初挑戦した東恩納拓磨さんは、1票差で涙をのんだ。
一方、普天基地代替施設建設に反対するヘリ基地反対協の仲村善幸さんは、初挑戦で初当選を果たした。またヘリ基地移設受け入れを決断、今年3月にに亡くなった岸本建男前市長の長男、岸本直也さんは初当選。その市長選で、現市長に敗れた大城敬人さんは返り咲いた。
名護はキャンプ・シュワーブとその沖合へのV字型滑走路受け入れに向けて、対立したままである。だが、この市議選結果を見れば、反対派は力を少し失ったのかもしれない。国は是が非でも辺野古に移す気構えでいる。なりふり構わぬ「地域振興策」を叫ぶ。人もいないのに、建物だけがぴかぴか、という例もある。
国の根幹に関わる「安保」の問題が、東京から遠く離れた沖縄で、その沖縄の中心、那覇市からはるか離れた北部名護市で、その名護市の中心からはるか離れた辺野古という小さな地域で、猛何年もくすぶり続けている。
地元紙をひっくり返してみると、以下のような記事が眼に飛び込んでくる。
「ジュゴン延べ4頭視認 辺野古沿岸で昨年度 環境庁調査」
最後はジュゴン頼み、ということになるのか?沖縄県の絶滅危惧種に指定されているジュゴンが、その主役にならないとは誰も断言できない。
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