四つんばいになり、頭をつける。
そしてしばらく、おしりをフリフリしたかと思うと、前には回らずに、真横にころげる。
絶句。
予想した以上にこれは重傷である。
何をどう教えていいのか見当もつかない。
まず前に回ることを怖がっていることが原因なのかと思い、奴の体を支えて、強制的に体を回してやることにする。
グルン、バタン。グルン、バタン。
繰り返す。繰り返す。
「自分だけでやってみる!」
支えがあるおかげで、なんとなく感じをつかめたようになり、今度は1人でやってみることに。
両手をついて、ぐるんと回る。
「あ、首が!」
全体重を、首が支えるような形になり、あえなく、ぐちゃっと撃沈。
よほど痛かったらしく、奴は大声で泣き出した。
つづく