宮古島の要塞化に反対する会

沖縄戦を繰り返すな!宮古島をはじめとする、琉球弧の軍事要塞化、自衛隊配備に反対します。

準天頂衛星追跡管制局と保良弾薬庫

2024-02-25 09:31:27 | 行動報告

 宮古島では、他の”基地”の状況も見てきました。
 防衛省の施設ではありませんが、日本版GPS「準天頂衛星システム」の追跡管制局が、宮古島にあります。日本には7か所の追跡管制局があるのですが、そのうち5か所が種子島、沖縄、久米島、宮古島、石垣島と、琉球弧の島じまに集中しています。「準天頂衛星システム」は衛星測位システムとして様々な民生用のサービスを提供していますが、これは巡航ミサイルの制御など、軍事用にも使われるものです。

 2年前に観た時は、奥のドームは建設中でした。今は2基のドームが並んでいます。


 「準天頂衛星スステムサービス株式会社」というところが管理しているそうです。

みちびき(準天頂衛星システム:QZSS)公式サイト - 内閣府(関連するHP)


 裏手には鉛筆型の何か設備も設置されています。


 建物は簡素ですが、頑丈そうです。
 管制局を見たあと、保良の弾薬庫を見に行きました。


 弾薬子の入り口です。


 三つ目の弾薬庫を、建設中ということです。敷地境界?には、巨大な擁壁が建設されています。


 奥にあるのは、射撃訓練場です。これは完成しています。さらに奥のフェンスの向こうが、保良(ぼら)の集落です。


 ちなみに、屋根の上にパイプが走っている構造物が弾薬庫で、その隣にある盛り土は爆風を癖ぐためのものです。
 巨大な「くぼ地」ですが、もともとは砕石場だったところなのです。


 保良の集落側にまわって、裏手のほうから撮影しました…ドローンを飛ばすなという警告ですね。
 集落側のフェンス自体、簡易なもので、また今後基地の拡張が行われるかもしれません。
 また、保良集落内に自衛隊の官舎を建てる計画もあるそうです。

 弾薬子建設工事が続いているので、正門前では地元住民による監視行動が続けられています。


駐屯地開設5周年を祝わない市民の集い

2024-02-19 19:24:34 | 行動報告

 2月18日、陸上自衛隊宮古島駐屯地が開設5周年ということで、千代田の駐屯地では地域住民を呼んで記念行事が行われました。これに抗議するため、正門前で抗議行動が行われました。
 地域の人たちが、車や徒歩で門内に入っていきます。小さな子どもたちも、沢山入っていきます。
 しかし、中で行われるのは、戦争の訓練であり、このようなものを子どもたちに見せるわけにはいきません!

 抗議行動は、午前9時ごろから行われました。
「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」の清水早子さんは、駐屯地開設5周年を祝うことはできない、能登半島の震災で多くの人が被災して苦しんでいるときに、自衛隊が救援にもいかず基地の中でなぜ「飲み食い」のイベントができるのか?また駐屯地にはこれから電子戦部隊が来たり、レンジャー訓練場ができる…いったん基地ができるとどんどん拡張されると抗議されました。正門前の農地で農業を営む、仲里成繁さんも抗議の声を上げました。
 関西からは私たちのほか、南西諸島への自衛隊配備に反対する大阪の会や、AWC(アジア共同行動)京都の方が見えられて、京丹後Xバンドレーダー基地問題、教が岬の自衛隊基地問題や、祝園分屯地に予定される弾薬庫の問題などが訴えられました。
 その後「5周年を祝わないぞ!」「子どもに訓練を見せるな!」「基地の中でミサイルを展開するな!」「能登半島に思いを馳せろ!」「自衛隊は救援に行け!」などとコールをたたきつけました。

 若い学生が、沖縄や京都から駆けつけてくれました。
 沖縄大学の学生は、うるま市で新たに自衛隊の訓練場ができる、そのための住民説明会について語りました。

 

撮影をしていた学生に対し、白いヘルメットをかぶった自衛官がなにか言ってきました。こちらからも対抗します。

宮古島市議会議員、上里樹さんと、下地茜さんも駆けつけてくださりました。


 大勢の自衛官が並んでいます…これから「戦闘」のデモンストレーションでもするのでしょうか?
 「ミサイル基地いらない宮古島住民r連絡会」の上里清美さんは、ミサイルを撃つ訓練をして「抑止力」と言っているが、「抑止力」にはなっていない、私たちはどうすればいいのですか?自衛隊は日本軍といっしょ、何も住民に知らせない…この島で戦争の訓練をしないでくださいと訴えられました。
 10時ぐらいから式典が始まるらしく「君が代」が流されるらしいので、それに対抗して「自衛隊いらない~」というフレーズの歌が流されました。
 保良で弾薬庫建設に反対する下地博盛さんがスピーチをしていると、白い服をきた男が妨害に来ました。”妨害者”は酒の匂いをさせていたため、飲酒運転をしてきた恐れがあるということで、警察を呼んで対応してもらいました。
 そうこうしている間に、軍用車両が沢山出てきました。

 一二式地対空誘導弾を発射する車もあります!


 機銃を装備した装甲車も沢山並んでいます…


 11時ごろ、中からポンポンを空砲を撃つ音が聞こえてきました。
 実戦を模した訓練を公開しているようです…すかさずフェンスに近寄って、抗議の声をあげました!
「空砲の訓練を止めろ!」


 式典はお昼までには終わり、そのあとは中で飲食を伴うパーティーのようです。お酒もふるまわれることでしょう…
 車で帰る人が正門から出てきますが、自衛隊でアルコールチェックすることもなく、フリーパスです。
 かつて宮古島では、自衛隊車両を展示する地域のイベントで中学生に飲酒をさせ、問題になったことがあったそうです。

 この日の行動について報道している、沖縄タイムス記事

 

銃撃戦想定した訓練 記念行事で一般開放 宮古島の陸自駐屯地5周年で 「子どもに見せるな」市民団体が正門前で抗議(沖縄タイムス) - Yahoo!ニュース

銃撃戦想定した訓練 記念行事で一般開放 宮古島の陸自駐屯地5周年で 「子どもに見せるな」市民団体が正門前で抗議(沖縄タイムス) - Yahoo!ニュース

 陸上自衛隊宮古島駐屯地の創立5周年記念行事が18日、沖縄県宮古島市上野野原の同駐屯地を一般開放して行われた。記念行事では銃撃戦を想定した空包を使った訓練、車両の行...

Yahoo!ニュース

 

  なお、この式典、記念行事にはパトカーや白バイなどの警察車両も参加し、サイレンを鳴らしたり、子どもにマイクを持たせたりしたそうです。警察が軍の「下請け」のようなことをしてよいのでしょうか?この後、宮古島警察に抗議の申し入れも行っています。

 また18日の夕方5時から、宮古島の蔦屋がある交叉点で、月に一度行われている「ピースキャンドルin宮古 パレスチナとウクライナの平和を祈るつどい」にも参加してきました。
 


2月18日 宮古島で「市民の集い」に行ってきます。

2024-02-15 19:39:49 | 主張

2月18日、宮古島で、「陸上自衛隊宮古島駐屯地開設5周年」を祝う式典が行われますが、
それに抵抗する

「戦地や被災地の苦難に思いを馳せ、陸自5周年を祝わない2・18市民の集い」が行われます。

2月18日(日)
9:00~11:30
千代田駐屯地正門前

私たち「宮古島の要塞化に反対する会」も参加します。


中国を明示した軍事演習と、実現性のない避難計画

2024-02-07 10:17:43 | 情勢

 こんな報道がありました。

 

「中国」明示し日米初演習 台湾有事の作戦計画反映へ(共同通信) - Yahoo!ニュース

「中国」明示し日米初演習 台湾有事の作戦計画反映へ(共同通信) - Yahoo!ニュース

 自衛隊と米軍が実施中の最高レベルの演習で、仮想敵国を初めて「中国」と明示していることが4日、複数の政府関係者への取材で分かった。仮称を用いていた過去の演習と比べ...

Yahoo!ニュース

 

 自衛隊と米軍が実施中の最高レベルの演習で、仮想敵国を初めて「中国」と明示していることが4日、複数の政府関係者への取材で分かった。仮称を用いていた過去の演習と比べ、大きく踏み込んだ想定にした。演習はコンピューターを使用するシミュレーションで、シナリオの柱は台湾有事。防衛省は特定秘密保護法に基づき、シナリオを特定秘密に指定したもようだ。数年以内に中国が台湾に武力侵攻するのではないかとの懸念は高まっており、今回の敵国名変更は日米の強い危機感の表れといえる。 

 日米間には有事を想定した共同作戦計画が複数存在する。このうち、台湾有事に関する作戦計画の原案は昨年末に完成した。キーン・エッジと呼ばれる今回の演習の結果を原案に反映させ、今年末までに正式版を策定する予定。2025年ごろに部隊を実際に動かす演習(キーン・ソード)を実施し、作戦計画の有効性を検証する流れだ。

 中国を仮想敵とした、日米共同訓練・演習はこれまで何回も行われてきました。しかし、中国を名指しで敵視したのは今回が初めてです。それだけ日米両国が戦争に踏み込んだ、踏み出したとみるべきです。危険な兆候です。
 もっとも「台湾有事」で軍事行動を起こせば、宮古島をはじめとする琉球弧の島々が戦場になります。ミサイルが雨あられと降ってくるのです…逃げることはできません。
 逃げることができないことが、次の東京新聞の記事で示されています。

 

実現性あやしい「先島諸島から12万人避難計画」 台湾有事を想定 対象住民「島から出ろと言われても」:東京新聞 TOKYO Web

実現性あやしい「先島諸島から12万人避難計画」 台湾有事を想定 対象住民「島から出ろと言われても」:東京新聞 TOKYO Web

中国の武力攻撃による「台湾有事」を想定し、政府が沖縄県の与那国島や石垣島、多良間島など先島諸島の住民ら計12万人を九州地方に避難させる...

東京新聞 TOKYO Web

 

  中国の武力攻撃による「台湾有事」を想定し、政府が沖縄県の与那国島や石垣島、多良間島など先島諸島の住民ら計12万人を九州地方に避難させる計画に対し、対象となる住民から批判が出ている。計画には障害者や重病者の避難方法は十分に盛り込まれず、住民への説明機会も足りていない。「有事ありき」で画竜点睛を欠いた計画になりそうだ。(佐藤裕介)
◆12万人を6日間で避難
 政府は2022年末に閣議決定した国家安全保障戦略に、「国民保護のための体制強化」として、台湾有事の影響が及ぶ恐れのある先島諸島などの住民を避難させる計画の「速やかな策定」を盛り込んだ。政府と沖縄県は先島諸島にある5市町村の全住民11万人や観光客ら1万人を、航空機と船舶を使って6日間で避難させる計画を想定。1月30日、国民保護法に基づいて国と県による図上訓練を県庁で行った。訓練は昨年3月に続き2度目となる。
 実際の避難は、日本への攻撃が予測される「武力攻撃予測事態」と政府が認定して初めて実施されるが、認定基準はあいまいだ。政府関係者も「(認定は)容易ではない」と打ち明ける。さらに、一部の自治体では、避難時に配慮が必要な障害者や重病者らの人数把握ができておらず、治療を継続しながら重病者をどのように輸送するかも決まっていない。
◆政府、住民への説明会「開く予定はない」
 避難者の受け入れ先となる福岡や鹿児島、山口など九州・中国地方の9県の準備も進んでいない。昨年10月、松野博一官房長官(当時)は、九州地方知事会の蒲島郁夫会長(熊本県知事)に受け入れ計画の策定を初めて依頼。内閣官房と防衛省は、避難施設や食料の確保など、各県の受け入れの初期計画を24年度中にも取りまとめる方針だが、どれだけ具体化できるかは見通せていない。
 実際に避難するとなれば、事前の住民説明は欠かせない。だが、今月2日現在、自治体主催で開かれた意見交換会は5市町村のうち、与那国町と多良間村で計5回のみ。国主催の説明会は行われておらず、内閣官房の担当者は「(今後も)開く予定はない」と話す。
◆識者「方針ありきで、説明責任も果たしていない」
 有事になれば、避難期間が長期化する恐れもあるが、与那国町の農家小嶺博泉(ひろもと)さん(52)は「意見交換会で納得のいく説明はなく『島から出ろ』と言われても納得できない」と憤る。先島諸島が有事に巻き込まれる前提での避難計画に加えて、自衛隊の配備も進める政府に対し、与那国町の民宿経営狩野史江さん(63)は「『戦争の島』にしないでほしい。故郷を要塞(ようさい)の島にしようとしている」と不満を募らせる。与那国町職員の田島政之さん(52)も「平和外交に力を入れるべきだ」と訴えた。
 日本大学危機管理学部の福田充教授(危機管理学)は「まずは外交努力で紛争を回避することが大前提」と指摘した上で、「攻撃の予測が困難な中での事前避難は難しく、強制力のある全島避難が本当に実施できるか慎重に検討するべきだ。方針ありきで、住民への説明責任を果たしていないのも問題だ」と語った。(以下略)

 「台湾有事」を口実に、中国と戦争をしてはなりません。そのための軍事力強化、ミサイル配備など認められません。
 そもそも、国連の秩序としては「一つの中国」「台湾は中国の一部」であり、仮に中国が台湾を「武力統一」しようと群を動かしてもそれは中国国内での「内戦」という扱いになります。米国や日本が「介入」する理屈が立ちません。
 日本も1972年の日本国政府と中華人民共和国政府の共同声明において、
三 中華人民共和国政府は、台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であることを重ねて表明する。日本国政府は、この中華人民共和国政府の立場を十分理解し、尊重し、ポツダム宣言第八項に基づく立場を堅持する。
 と認めているのです。軍事介入は、できません。
 また現在、ウクライナと中東で戦争が行われている中、米国が東アジアでさらなる軍事行動を起こす力はありません。仮に「台湾有事」が起これば、日本の自衛隊が前面に立つことになります。
 それは「沖縄戦の再来」です。

 宮古島をはじめとする、琉球弧の島じまを戦場にしてはなりません。


2月3日戎橋街宣

2024-02-03 21:40:10 | 行動報告

 2024年2回目の、戎橋での街宣です。



チラシは100枚ほど、撒けました。
カンパが、300円ほどありました。
警察が「苦情が来たから、音楽はやめてほしい」と言ってみましたが(隣でアンプを使って演奏しているミュージシャンがいました)、そんあんものには負けません!

チラシを受け取ってくださった方、暖かく見まもってくださった方、どうもありがとうございます。