宮古島の要塞化に反対する会

沖縄戦を繰り返すな!宮古島をはじめとする、琉球弧の軍事要塞化、自衛隊配備に反対します。

宮古島にシェルターを建設する動き

2023-07-24 10:03:29 | 情勢

 宮古島に住民避難用のシェルターをつくろうという動きが加速しています。読売新聞オンラインより

 

宮古島に住民避難用のシェルター整備へ、台湾有事念頭に政府方針…与那国島や石垣島にも

【読売新聞】 政府は台湾有事を念頭に、沖縄県の宮古島(宮古島市)に住民が避難するシェルターを整備する方針を固めた。来年度予算に関連費用を盛り込む方向だ。シェルタ...

読売新聞オンライン

 

 政府は台湾有事を念頭に、沖縄県の宮古島(宮古島市)に住民が避難するシェルターを整備する方針を固めた。来年度予算に関連費用を盛り込む方向だ。シェルターの性能に関する指針を年内に策定するため、夏にも有識者から意見聴取を始める。
 政府は昨年12月に改定した国家安全保障戦略で国民保護体制の強化を掲げ、宮古島を含む南西諸島を中心に「様々な種類の避難施設」を確保すると明記した。事前避難が難しい自治体職員らの安全を確保する狙いがある。
 南西諸島は日本最西端の与那国島(与那国町)が台湾と約110キロ・メートルの位置にあり、中国が台湾を侵攻した場合に影響を受ける恐れが指摘されている。
 宮古島市は6月、防衛省に、建設を予定する体育館の地下をシェルターとして活用するための財政支援を求めた。市は約4500人が3日間過ごすことを想定し、備蓄倉庫や自家発電機を備えることを計画しており、政府は支援額などを検討する。政府は与那国島や石垣島(石垣市)へのシェルター整備も急ぐ。
  政府は近く、シェルターの性能に関する指針の策定に向け、国民保護や危機管理などが専門の大学教授ら約10人の有識者を選ぶ。核・ミサイル攻撃を念頭に、施設の面積や壁の厚さなどについて基準を決める方向だ。

琉球新報には、次のように報道されています。

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1752183.html
 【東京】政府が、台湾有事を想定し、宮古島に住民用の避難シェルターを設置するための予算案を2024年度概算要求に盛り込む方向で調整していることが23日、複数の政府関係者への取材で分かった。中国からのミサイル攻撃など地上での危険を避けるための「地下シェルター」が想定されている。石垣、与那国各島でもシェルター整備の取り組みを進める。具体的な計画策定に向け有識者会議を近く設置する方向で調整している。
   国民保護計画の一環。複数の関係者によると、宮古島市が建て替え予定の総合体育館(市平良)に財政支援し、新設される地下の駐車場を活用することも検討している。有事の際に地下シェルターの機能も果たせるように備蓄倉庫、自家発電機なども設置することを想定している。(以下略)

 建て替え予定の総合体育館に併設するような形で整備するようです。また、同様の施設を石垣島や与那国島にも建設すること、またシェルター建設のための設計指針…どんな構造で、どんな設備が必要か…を、有識者を呼んでつくろうとしていることが分かります。
 ミサイル基地建設が一段落したので、今度は戦争が起こることを前提とした「住民避難」のためのシェルターづくりをしようということですが、そもそもミサイルを撃ちあう戦争を前提とすることが間違っています。
 ウクライナでの戦争は、もう1年半以上続いています。一旦戦争が始まれば、何カ月も続くことになるでしょう。しかし何カ月もシェルターにこもることは出来ません。”警報”が出た時にシェルターに出たり入ったりを繰り返すのでしょうか?そんなことでは生活が成り立ちません。

 また「台湾有事」を煽ることで、おそらく宮古島、石垣島、与那国島以外の島々、奄美大島や沖縄島にもシェルターをつくれ、つくらなければ、という要求も出て来るでしょう。基地建設に変わる、新しい”利権”が生まれます。

 今、必要なのはシェルター建設ではなく、平和外交ではないでしょうか?


自衛隊ミサイル配備で沖縄はどうなる

2023-07-14 09:43:50 | 情勢

他団体主催ですが、集会・イベントのお知らせです。
自衛隊ミサイル配備で沖縄はどうなる
映画、現地レポート、物産展

映画 三上智恵監督
 『沖縄、再び戦場(いくさば)へ』(仮)スピンオフ作品<45分>

報告 オンライン 沖縄・宮古島から 清水早子さん
 ミサイル基地いらない宮古島住民運動連絡会共同代表

日時 7月16日(日)午後2時~4時

会場  川西市商工会館多目的ホール アクセス|川西市商工会

資料代 500円
 高校生以下無料 障がい者介助者無料

沖縄物産展

9条改憲NO!全国市民アクション川西実行委員会  


保良の射撃訓練場が本格運用されます!

2023-07-12 09:02:26 | 情勢

 宮古島南東に建設された保良弾薬庫
 集落からわずか200mしか離れていないところに、ミサイルの弾体を保管するのですが、ここでは同時に射撃訓練場の建設が進められてきました。
 7月9日に地元説明会が行われ、本格運用が行われるそうです。

琉球新報WEB

 

宮古島・保良訓練場の射場を本格運用へ 陸自が射撃訓練を公開 ゲート前では抗議集会も

 【宮古島】陸上自衛隊宮古島駐屯地は、宮古島市城辺の保良訓練場で9日、市関係者や周辺住民、報道陣らを招き、3月27日に完成した覆道式射場の地元説明会を開いた。射場で...

琉球新報デジタル

 

【宮古島】陸上自衛隊宮古島駐屯地は、宮古島市城辺の保良訓練場で9日、市関係者や周辺住民、報道陣らを招き、3月27日に完成した覆道式射場の地元説明会を開いた。射場で実弾、射場の外で空砲を用いた訓練も実施。空砲射撃の際には、保良集落で70デシベルを観測した。同駐屯地は10日の市議への説明が終わり次第、射場を本格運用する予定。

 自動小銃で武装した工作員が自衛隊の検問所を襲撃したことを想定した訓練では、複数の隊員が空砲を撃ちながら襲撃を抑えた。訓練実施場所の付近で109デシベル、訓練場所から約130メートル離れた民家で70デシベルを観測した。

  射場で実施した実弾射撃訓練では、的から25メートル離れた場所から射撃。射場屋内で124デシベル、屋外で55デシベルを観測した。同駐屯地によると、射場の全周は鉄筋コンクリートで囲われており、最大300メートル離れた場所からの射撃訓練ができる。同訓練場で射撃訓練をする際は、空砲は射場外で行うが、実弾射撃は射場以外で行わない。

 地元説明会の開催を前に、ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会は同訓練場のゲート前で、全市民を対象としない説明会開催に抗議の声を上げた。同連絡会の清水早子共同代表は保良と七又の住民が対象になっていることについて「住民を分断するような説明会に反対する」とし、全市民に説明するべきだとした。
 (友寄開)

抗議行動や申し入れ行動が行われています。
また、保良では集落の人が毎日午前中、ゲート前で監視行動を行っています。


第9回戎橋街宣と新しいチラシ

2023-07-01 21:22:18 | 行動報告

 7月1日、定例の戎橋街宣ですが、あいにくの雨…
 チラシが濡れ、受取も悪いため、30分程度で切り上げました。




 チラシを新しくしました…水色から黄緑基調のものにしました。

 インバウンドさんが多いので、英語で
 NO WAR! NO BASE! NO MISSILE!と書きました。
 左側、折り裏面は、以下の通りです。

 ウクライナでの戦争も口実に「安全保障を取り巻く環境が厳しくなった」として”中国の脅威”が叫ばれ、東アジアでは台湾危機が煽られています。日本政府は「台湾有事は日本有事」と位置づけ。中国の軍艦、船舶を封じ込めるため、自衛隊のミサイル部隊を琉球弧の島々…与那国島、石垣島、宮古島、奄美大島、馬毛島に配備し、「辺野古新基地建設」を始めとする米軍基地の再編を進めています。また岸田首相は「防衛関連3文書」を改訂し、専守防衛を捨てて「敵基地攻撃能力」を保有することで相手が攻撃する前に敵の基地や中枢をたたく「先制攻撃」を行うことができるとしています。今配備されているミサイルの射程は100㎞程度ですが、「敵基地攻撃能力」を持てば射程500~1000㎞の相手国を攻撃できるミサイルが配備されるでしょう。
 しかし、こうした島々の軍事要塞化は、そこに住む人びとの意向を無視し、生活を踏みにじりながら進められているのです。駐屯地や弾薬庫を建設することで、山が削られ、田畑や森がつぶされ、地下水までもが汚染されるのです。平時でも日米の軍隊が共同訓練、演習を実施し、我が物顔で迷彩の車両や軍人が街や集落を通行します。そして戦争となれば島々は標的となり、ミサイルや爆弾が雨あられのように降って来ます。狭い島が戦場になれば、住民は逃げることができません。「日本を守る」ため、再び「沖縄戦」が繰り返されるのです。このような状況が「本土」に住む私たちの無関心の下に、進められ、押し付けられています。
 宮古島の隣、石垣島には3月16日に新たな駐屯地が開設され、一二式地対艦ミサイルなどが島に運び込まれました。宮古島では、4月6日に陸上自衛隊のヘリコプターが墜落し、熊本の第八師団長ら幹部を含む10名が犠牲になる事故が発生しています。いつ宮古島が戦場になっても対応するため、幹部が率先して宮古島を視察しているのです。

 私たちは昨年6月、わずか3日間ではありますが宮古島でフィールドワークを行い、改めて宮古島で軍事要塞化が進行していることを確認するとともに、これに抵抗し、声を上げ続けている市民と交流してきました。島々の軍事要塞化を止めるたたかいを、自らの手で行わなければならないことを確認しました。
 私たちは声を上げ、多くの人に呼びかけます。
 私たちとともに、宮古島のひとたちとともに、島々の軍事要塞化を止めましょう!そのためのたたかいに決起しましょう!

 折の中身は前回とほとんど変わりません。