梅雨前線が北上しているようでさわやかな梅雨の中休みになりましたので、8割程度ですが追い出しました。もっともヤハブサ幼鳥の金切り声が聞こえないことを確認してのことです。2週間ほど中止して一昨日から再開しています。集団で飛ぶことはまだ先の話ですが、数羽単位で大空高く遠征している集団も出てきました。7月末まではこのような舎外になります。
最後の一ペアの育雛が23日経過したので昨日で全作出が終了しました。今年は無精卵が昨年に比べて多めだったので80羽作る予定が73羽で終わりました。すでに在舎していない若鳩もいますので60羽程度がレーサー候補になると思います。梅雨の雨が続いている関係もありますが、舎外は10日間やっていません。畑地周辺はその間雑草が勢いよく生い茂っていますので、週末は草刈り作業もしなければなりません。周辺の田んぼでは田植えが次々に行われています。梅雨時期は床が湿って乾ききらない状態が続きますので、自家製の鉱物飼料に混ぜ合わせるゼオライトを吸湿効果を期待して巻いています。来週頃から種鳩、若鳩ともに投薬の計画を立てます。ハヤブサは一ペア巣外育雛期に入っていそうで、独特のかん高い「えさくれ~キーキー」の鳴き声が聞こえてきます。この環境ですが、二番子の舎外馴致も必要ですから週末の天気の良い日を見計らって外に出してやりたいと思います。
猛禽類の巣内育雛期になりました。協会の調査結果を改めて掲載しますが、今の時期から6月中旬まで巣内の育雛期で食欲旺盛、それから7月下旬まで巣外での育雛期になり親が幼鳥に狩りのやりかたを教える時期になるのでレース鳩が襲撃される頻度は更に増すことになります。
現在は巣内の雛に食料を多量に確保しなければなりませんので、親は広範囲に仮に出かけることになります。昨日は夕方に舎外をしたので、周囲のハヤブサの巣がある山を観察していました。若鳩はハヤブサの存在を感知しているので中々飛び立ちませんが、ストレスが溜まると電柱の高さで鳩舎を旋回しています。昨日は相手も我慢できなかったのでしょう・・・そのレベルにまで急降下してきて逃げられては次の個体へと3,4羽が追い回されて鳩は慌てふためいて林の中に逃げ込んでいました。幸い被害はなかったようですが、巣内でハヤブサの雛が多くの餌を待っているのは間違いありません。その後もハヤブサの巣のある山を観察していると、違う個体が狩りから戻ってきたようで巣に近づくとその方向から雛のキーキー声が鳴り響いてきました。また、その数分後には3羽目の個体が隣の集落の山に鳴きながら戻っていく姿を確認しました。昨日見ていただけで鳩舎周辺には3か所のハヤブサの巣があり育雛真っ最中です。
さてどうする?