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父の日 56

2020-06-19 13:51:06 | 日記
今日は父の日だね
あなたはお父さんが嫌いかい?
そうだね
お父さん、あなたには厳しかったものね
子どもみたいに感情的に怒ることもあったね
意地っぱりで短気で後先考えずに行動してしまう
ところがあるね

陽祐には何でも自分で考えさせて自分で判断させ行動させよう
自分がやりたいこと、いいと思ったこと 何でもやらせよう
もし失敗しても大丈夫なように親がいつもついていよう
私たちの子育ての基本の考え方だった

今考えてみると未熟な子供になんでも判断を任せるなんて
無謀だったね 厳しすぎたね 辛かったね
もしもう一度子育てが許されるなら
ただただ抱きしめて育てるでしょう

あなたは立派に育ったね
誰にも頼らず生きていく力を持ったよね
親でさえ不要になったね
たくましく育ったことはとても嬉しいよ

お母さんはお父さんが大好きなんだよ
お父さんは
家族が大好きでいつもお母さんや子供を優先させて
みんなが喜ぶ顔を見るのが好きで おどけて笑わせたり
ちょっと的外れなんだけどいつも笑わせたよね
笑いの絶えない家族だった と思っていた
旅行にもたくさん行ったね
みんなを楽しませたくて 喜んでいる顔を見たくて
良かれと思ってずんずん進んでしまってひとりで空回りすることも度々

小さい頃はお父さんと陽祐、よく肩車をして2人で散歩に出かけたよ
陽祐が航を肩車するようにね

ある日、散歩から帰った陽祐のおでこにきれいに並んだポツポツ模様が
できていた
えー 何?どうしたの?
じ 実はよそ見しながら歩いていたら陽祐を電柱にぶつけてしまった

そう!そのポツポツ模様は肩車したまま電柱にぶつかり
電柱に巻いてあるゴムにおもいっきり陽祐をぶつけてできた模様
びっくりよ
笑うに笑えない微妙なドジはお父さんの個性
そんなエピソードはたくさんあるよ



大学生のころ、私に内緒で口座に少し多めの金額を振り込んでいたのもお父さん

名古屋の会社を辞めて沖縄に行くことを決めたあなたを
とても心配していた でも絶対に言わなかった
あいつの人生だから好きなように行かしてやれ
いざとなったらいつでも助けに行く

陽祐が旅立つ日の朝、仕事に行く前にたった一言
気を付けて行ってこい とあなたに

だけど仕事に行くお父さんを駅まで車で送る途中、
沖縄は遠いなぁ とつぶやいた
心配だったんだよ
お父さんのつぶやいた声がとても寂しそうで
駅で降ろしたあと私は車の中で泣いた 


あなたと大人の話したかっただろうな
仕事の話
家族の話
家の話
孫の話
お父さん、ときどきとても寂しそうな表情をする
テレビで親子の絆の話を見たとき
父と息子が一緒に仕事をしている場面
隣に孫が遊びに来てじぃじと楽しそうに遊んでいる声が聞こえたとき
口には出さないけど やっぱり寂しそう

私は口に出して寂しい 涙を流して辛いと言えるけど
お父さんは 一緒に泣くわけにはいかないよ
仕方がないじゃないないか うちらが育てた子だよ
うちらの責任だよ しっぺ返しなんだ という

陽祐、お父さんに感謝したことあるよね?
父の日にメールを送ってくれていたこと嘘じゃないよね?
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