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あれから10年 71

2021-03-11 14:24:44 | 日記
2011年3月11日 午後2時46分
忘れもしない あの日

私はパソコン教室で生徒さんを教えていた
突然の揺れ
大きい!
来たか 関東大震災!

ガラス窓の多いこの教室が安全なはずもなく
外に飛び出すのが正解か
机の下にもぐるのが正解か
まず 非常口を開けて避難路を確保

外を見ると電柱が揺れている
電線が音を立てて揺れる
この先どうなるのか
生徒さんをすぐに返すわけにはいかない
非常時の訓練など受けていない
オーナーの指示を仰ぐにも携帯は通じない

色々なことが一瞬にして頭をよぎる

夫は畑仕事のアルバイト
息子は東京へ勤務
娘はバイト面接

みんなバラバラ
一番心配なのは息子
東京はどうなっているのか
何の情報もなく不安ばかりが募る

15時30分
安全を確認の上、生徒さんを返す
教室に異常がないか確認後、スタッフも帰宅

16時
家に着くと
夫はアルバイト先から即帰宅していた
娘もバイト面接で電車に乗る直前だったので
即帰宅していた
最初に家に到着した娘は家の惨状に
唖然となった
カトラリー隙間家具が倒れて中のものが散乱
娘の部屋の洋服ダンスの引き出しが全部出ていて床に散乱
そして一番かわいそうだったのは
愛犬
ブルブル震えが止まらなかったそうだ

私が帰宅したときには何事もなかったように
家はきれいになっていた
娘がせっせと片づけたのだという

連絡がつかないのは息子
大丈夫か⁈ どうすれば安否がわかる?
会社に電話しようか
そうだ! 災害伝言板ダイヤル
問い合わせてみよう!
息子から伝言が入っていた
「無事です 会社に泊まります」

あ~よかった
息子も同じことを考え災害伝言板にメッセージを残しておいてくれた
とりあえず家族みんな無事だ

それまで自分の身にはこんなことは起こらない と思っていた
それまでの自分には悪いことは起こらなかった
きっと一生懸命生きている自分を助けてくれている
何か見えない力があるに違いない
そんな自信があった




そんな自信は吹き飛んだ

あれから だ
あのときからだ

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