※著書のプロローグより※
※1990年は出版年※
僕の名前は、ユンカース。
生まれはイギリスのロンドン。僕はシュナウツァーという種類の犬なんだけど、そのルーツをたどると、どうやら先祖はドイツ生まれらしいんだ。十九世紀にプードルとウルフスピッツ、それにピンシャーという犬をもとにつくられたんだって。ま、そんなことはどうでもいいんだけど……。
とにかく僕は、ロンドンのコペントガーデン・ペットショップで、ある有名な日本のミュージシャンと出会い、日本に連れてこられたんだ。もちろん今も、そのミュージシャンの家に世話になってるんだけど……。
そしたら、ある日突然、そのミュージシャンの仲間が僕のことを本にすると言いだして、それでまあ、この本が出来上がったってわけ。
僕はもう読んじゃったんだけど、内容は、僕がロンドンから日本にやってくるという以外は全て架空の話なんだ。著者は、僕のことをちょっとかっこよく書きすぎてくれてるからちょっと嬉しいんだけど、なんだかすごく恥ずかしい気分。
「うれし、恥ずかし」ってとこかな。
まあ、とにか読んでみて。自分が主人公だから言うわけじゃないけど、けっこう楽しめるよ。きっとみんな僕のコトを好きになってくれると思うんだ。
何? 調子に乗るなって? 調子に乗りついでに、もうひとこと、いい?
それは、一九九○年はいよいよ僕の時代だってことさ。
それじゃあ、このへんで。バイバイ。
ユンカース
モデルとなったユンカースの
飼い主は小室哲哉氏。
※1990年は出版年※
僕の名前は、ユンカース。
生まれはイギリスのロンドン。僕はシュナウツァーという種類の犬なんだけど、そのルーツをたどると、どうやら先祖はドイツ生まれらしいんだ。十九世紀にプードルとウルフスピッツ、それにピンシャーという犬をもとにつくられたんだって。ま、そんなことはどうでもいいんだけど……。
とにかく僕は、ロンドンのコペントガーデン・ペットショップで、ある有名な日本のミュージシャンと出会い、日本に連れてこられたんだ。もちろん今も、そのミュージシャンの家に世話になってるんだけど……。
そしたら、ある日突然、そのミュージシャンの仲間が僕のことを本にすると言いだして、それでまあ、この本が出来上がったってわけ。
僕はもう読んじゃったんだけど、内容は、僕がロンドンから日本にやってくるという以外は全て架空の話なんだ。著者は、僕のことをちょっとかっこよく書きすぎてくれてるからちょっと嬉しいんだけど、なんだかすごく恥ずかしい気分。
「うれし、恥ずかし」ってとこかな。
まあ、とにか読んでみて。自分が主人公だから言うわけじゃないけど、けっこう楽しめるよ。きっとみんな僕のコトを好きになってくれると思うんだ。
何? 調子に乗るなって? 調子に乗りついでに、もうひとこと、いい?
それは、一九九○年はいよいよ僕の時代だってことさ。
それじゃあ、このへんで。バイバイ。
ユンカース
モデルとなったユンカースの
飼い主は小室哲哉氏。