お寿司屋ほまれの自転車操業的日記

寿司屋ときどき自転車

うかつ やったなぁ~・・・

2010-05-31 00:03:58 | 日記


ある朝市場でなじみの魚屋の前を通りすぎようとしたら 「これ知ってる」と聞かれ 振り返って見てみた

「なんじゃこれ こんな魚見たこと無い・・・」とおいら 

自慢げにうれしそうな表情の大将・・・

大将に聞いたところおもむろに魚図鑑をひろげて「これこれ・・・」

と指を刺す・・・

「ヨロイイタチウオ」と言う魚らしい

見た目もいけてない 聞いたことも無い魚だったので とりあえず写メを撮って 値段も聞かず 興味も示さず

帰ってから調べてみた・・・


通称「ヒゲダラ」   「なまず」と呼ぶ地方もあるらしい・・・

深い所に生息する魚で底引き網にたまにかかる程度で築地でもあまり入荷がない

大変美味しい 高級魚だそうな・・・

ほとんど地方で消費されて流通にのらない珍しい魚らしく

見た目で判断してしまって ちょっと後悔・・・

こんど 会えるのは いつの事やら


あぁ~あ・・・

ガリガリく~ん!!

2010-05-30 12:34:34 | 日記


新生姜の季節がやって来ました

寿司屋には切っても切れない 甘酢漬けの生姜 「ガリ」の原料であります・・・

何で 寿司屋で甘酢漬けの生姜は「ガリ」って呼ばれてるか知ってる


食べたら「ガリ」って音がするから・・・


そのまんまやんけ 

(まぁ 実際にはちがう音もしたりするけどね)


この生姜には漢方で昔から 生薬として扱われたりして

大変 優秀なやつなのです (風邪の時とかに体を温めるために生姜湯を飲んだりするでしょう)


おいらの店では残念ながら 「ガリ」を1年分この時期に仕込んで保存して置くのは

とても無理なので この時期だけ少量仕込んだりしています


普通 「ガリ」は薄くスライスしたものを甘酢に漬け込むのですが

おいらは サイコロ状に切ったのを漬け込みます 歯ごたえがあり生姜の味が良くします

これは 本当に「ガリ」です 生姜を食べている感全開です・・・




こんな感じです

ただ あんまりご用意していないので 普通はお出ししていません。 おいらに 「本物のガリ」ちょうだい とコッソリ言ってね

早い物勝ちなのであしからず・・・


PS  メニューには載せてないけど チュ-ハイガリ味も美味しいよ 

くまもとは春の雨でした・・・

2010-05-29 01:17:04 | 日記


行ってきましたよ 熊本

残念ながら 天気には恵まれず しとしと小雨日和・・・

何で 熊本に行ってきたかと言うと

もちろん熊本城を見てみたかったってのも理由のひとつなんやけど


一番の目的は 「太平燕」を食べてみたい

そう「太平燕」と書いて「タイピンエン」・・・

熊本名物だそうな


おいらは 長崎ちゃんぽんが好物なのですが

なぜ 長崎ではなくあえて熊本なのか

それは・・・ 「太平燕」の麺が 小麦で出来た麺ではなく おいらが大好きな 春雨がちゃんぽんの麺だからなのです  (まぁ麺類は全般的に好きやけどね)

これは 例えるなら トンカツとカレーが好きなら カツカレーがたまらなく大好きとか

そんなレベルの話で これは 避けては通れない道だと思い

同じ食べるなら ちゃんと本場で食べてみようと

いざ 熊本に行ってみたのであります



いざ レンタカーで今回の目的地 「太平燕」の元祖とされる

「中華園」へ




店先でメニューを見るおいら・・・

まぁ 食べるモンは決まってるけど ついつい見てしまうこれは習性なのでしかたありません

店内に入り 一応メニューに目を通すふりをしてから 「太平燕」をオーダーしました


待つこと 約15分 やっと夢にまで見た「太平燕」が目の前に運ばれてきました



おぉ~っ

これがあの夢にまで見た「太平燕」か

見た目は 想像していた通り 具だくさんで美味しそうです

しかし 思っていた 香りとは少し違うようです

白濁したチャンポンのこってりとしたスープとは違い

タン麺のようなあっさり系のスープで香りもすっきりした感じ・・・

しかし いざ 食してみると あっさりと食べよいのです 「ツルツル」っと秒殺です

ベトナムの「フォー」みたいな感じで

本気を出したら 3杯は余裕でいけちゃいます



後で調べてみたら お店の個性で白濁したスープの「太平燕」もあるそうな


なんだか まだ物足りなかったのでこんなん買って帰りました




いつ 食べよっかなぁ~

いろんな意味でおいしいね~

2010-05-28 01:18:52 | 日記

市場でこんなポスターをかつお節屋さんの前で発見

名前は カツ君とカコちゃん…

そのまんまやん とツッコミたくなるネーミングですが

何となく どこかで見たような絵のタッチ…

そう あの アンパンマンの やなせたかし氏デザインなのであります

どうりで 何の違和感も無く見てしまうわけですなぁ~

やっぱり アンパンマンの様に必殺技なんかあったりして

例えば…

アミノ酸パンチ とか イノシン酸キックとか もうフラフラになっている 敵に とどめの「必殺追いがつお」なんか食らわせたりして…


でも こんな攻撃ではうま味成分バリバリで 敵がどんどん美味しくなってしまうだけかもね

まぁ~本当に美味しいのは やなせたかし氏だと思いますが…(大人の解釈)

あお?

2010-05-27 00:28:43 | 日記


これも 蓼なのです・・・

一般的に 「あおたで」という名前で流通しています

が・・・

どうみても 緑色をしています

なんで 日本人は 緑色を 青と呼ぶのでしょうね

信号にしても 緑なのに 青信号って呼んだり

野菜にしても 青果って呼んだりして

あっ そうそう 青りんごなんて 絶対に緑なのにね・・・

「奈良の都の青丹よし」って言うけれど

いつまで緑を青って呼ぶのでしょうかねぇ~

うぅ~ん 文化なのでしょうか・・・






北海道はでっかいどう!!とはこの事か?

2010-05-26 00:05:17 | 日記


あさりです・・・

普通はこんな感じで いろんな柄の貝殻ですよね・・・

この貝は何でしょう



これも同じあさりなんです・・・

何が 違うのかと言うと 

産地が違うのです 上は三重県産 下は北海道産


北海道産は通称「エゾアサリ」と呼ばれています

何でか解らないのですが 北海道産は地味な茶褐色をしています

あと 一番の違いは大きさ

普通の大きめな他の産地のあさりよりも2,3割増し位の大きさをしています

何で 普通のあさりよりも大きいのか・・・

それは水温が低いので約2年位で出荷される普通のあさりなどとは違って

ゆっくりと約5年間かけてじっくりと育てられるので大きく身が良く肥えたあさりになるそうで厚岸産がとても有名です・・・(味が濃い様に感じます)


もしどこかで見かけたならば是非ご賞味くださいませ 入荷量が大変少ないので誰かをだしにしてでも

召し上がってみてはいかがでしょうか 

あさりだけにね・・・


お後がよろしい様で・・・ 

裏取引か・・・?

2010-05-24 00:17:33 | 日記


そう 「あさり」 です

小生 無類のあさりのお味噌汁大好きっ子でして

毎年 この時期になると 仕入れのついでに 市場であさりを買ってきて

朝ごはんの時によく 食すわけであります (ちょっと柚子の皮を入れたら最高


よくスーパーで見かける安売りしている 小さいあさりや輸入物のあさりはお味噌汁にしても 

だしは出ないし 味噌汁の具にもなりませんので小生は市場でしか買いません

昔 社長にいけてないお味噌汁を出されて大喧嘩した事があるくらいなのです


市場のいつもの淡水(ウニや貝類を主に扱っている店舗の事)のお兄ちゃんはこの時期になると

小生のアサリ好きをちゃんと解っているらしく

自信のある物がある時には おいらを見つけると手招きして

耳元で 「今日 いいもん入ってるよ・・・」などとおもむろに店の奥からあさりを取り出してきたりして

早朝から怪しい取引が行われるわけです 別に違法な取引をしている訳でもないんやけど

なぜかいつもこんな感じになってしまいます


えぇ~ 旬は産卵をひかえて栄養をため込んで身がぷっくりとしている春です

身が大きくて食べ応えのある時期にはお寿司にもしたりします



こんな感じ

でも 仕込みにすご~く時間がかかってしまうので あんまりご用意していませんからあしからず

売り切れ御免なネタなのでもし砂を噛む様な思いをされたらご勘弁・・・ご勘弁・・・

なんせ「アサリ」だけにね・・・



お後がよろしい様で・・・



家庭円満ですか?

2010-05-22 00:11:40 | 日記


美味しそうな カレイの薄造りです・・・

カレイとわさびと紅たてときれいなお花・・・

いえいえ 綺麗なお花ではありません



これです これ 見たことあるでしょう

「花穂」っていいます 紫蘇の花なのでもちろん殺菌抗菌作用があり

なおかつ アトピーや花粉症にも効果があるすぐれものの食材なのです


よく 手付かずのまま帰って来るのですが きっと食べ方を知らないからだと思われるのであります (結構 高級食材なのに・・・)

食べ方としては そのまま軸と一緒に食べてはいけません (お口の中がもしゃもしゃして大変

軸を手でつまみ お箸で花をしごいて花だけをいただくものなのです

これを知っていれば かなりスマートでカッコイイですよ・・・

おっ 知っているなて思っちゃいます

小生も数回しかこの様な食べ方をしている方を見かけた事がありません。(いちいち説明して嫌われてもイヤなのでお教えしていません。)

こんな ちっぽけな あんまり存在感のないお花なのですが

ちゃんと花言葉があるのであります・・・

「善良な家庭」だって 今まで手を付けずに残していたあなた

あなたのお家は大丈夫ですか

日本近海に生息中!!

2010-05-21 00:26:54 | 日記


前から 気になっていた魚です・・・

たまに 市場に入荷されているので 何度か見かけた事はあるのですが

名前はと言うと 「しまかつお」って言います

200mくらいの深海に生息していて 底引き網などかかるそうです

なんとなく 「まなかつお」に似ています・・・



これは 「まなかつお」です・・・


「しまあじ」と同じ様に 南の島あたりでよく獲れる「まなかつお」に似た魚なので

「しまかつお」と呼ばれているそうです (たんぱくな白身でクセも無くて美味しいらしい)

あと 静岡辺りでは「鉄瓶」なんて呼ばれたりしています 見た目にもメタリックな感じなのでよく分かります・・・

でも 市場に出回っている時に呼ばれている名前はインパクト バリバリです


「エチオピア」・・・ん そう「エチオピア」なのです

アフリカ原産で冷凍で送られて来た 魚なら「へぇ~」って納得なんですが

日本で獲れて しかも鮮魚で市場に入荷されているんじゃ 訳が分かんない

魚屋の兄ちゃんに聞いても 「分からん」と言われる始末・・・



とても 気になるので 調べてみると 諸説有るらしいのですが

戦前に エチオピアの王族が来日していた時に

すごくこの魚が大漁だったからだとか・・・  

ほんまかいな

しかし 最近はこのインパクトのある名前のおかげで密かに ブームになりつつあるらしい・・・ 「ババア」みたいになる前に食べて見なければ入手困難になるかも

ある意味このネーミングは成功かもね