On楽工房奮戦記byよっさん@アコギ

わたしの音楽活動、楽器、PA、読書についての勉強を綴ります。

市民クリスマスコンサート

2008年12月13日 | コンサート
今日は相生市内のキリスト教会が主催する市民の為のクリスマスコンサートが開催され、お手伝いにいってきました。

出演は大阪中心に活動されている市岡裕子さん。ゴスペルの歌い手なんですが、この方は伝説的な喜劇俳優岡八郎さんの娘さんです。父親の人生を背負った形でかなり壮絶な人生を送ってこられていてそのお話も聞く事ができました。

場所は相生市民会館大ホール。音楽での使用となると本当に情けないような貧弱なホールなのですが、そのお陰で市民ボランティアが会館の機材などを気兼ねなく使えるようにもなっていまして、わたしもいつのまにか会館の音響機材のことでは知識を持ってる方の人間の1人という立場になってしまいましたけれども、久しぶりにさわるホール機材・・・だいぶ忘れてしまってました。いかんいかん。

朝から仕込になってましたがPAは出演者ご指定のプロの方。こちとら手出しは無用でしたが、会館の機材を使用して陰アナ(ウンス)の声をあちこちへ送る必要がありましたのでそのへんを担当しました。
1.入力ソースは陰アナとエアーマイク
 エアーマイクは客席後方の壁についているマイクで、ホール内の音を収録できます。
2.出力先は玄関ロビー、2F廊下、それにピンスポの部屋と調光室です。

当初、PAはプロの方が仕切るという事でしたので陰アナの声も持ち込みの卓に入れて音量調節までお任せしようと言う話でしたが、いろいろトラブルもあり時間がなくなってきたのでリハーサルに忙しいオペさんの手を煩わせられないということで、別系統で陰アナのPAを組む事にして機材も取りに帰ってきました。結局陰アナはマイク-ベリンガのミニミキサー(カブボックス代わりに使用)-袖コネクタから音響調整室に信号を送りました。時間が無くてバランス調整の追い込みが間に合わなかったのですが、ロビー及び調光室とピンスポ室にはエアーマイクと陰アナを。ホール内にはプロセニアムスピーカーから陰アナを出しました。On楽工房のメンバーがいなくて自分で聞きに走ったり、そのへんの人差指と捕まえて聴いておいてくれといったり。

音響調整室では一応モニタリングを行っておりました。調整室にある小スピーカーからロビー送りのAFL(アフターフェーダーリッスン信号;バランスを見るためです)を出しておきます。これで一応調整室には上がらずに袖で待機する事にしました。ここのエアーマイクは1本Lが死んでいます、一度ちゃんと見た方が良いのですがね。原因が線なのかマイクなのか。生かせたらちゃんとステレオ録音もできるんですが。

ここの卓は出力系が全てマトリックスアウトになっていますので使いやすいのですが、いかんせんモニター系の操作がイマイチわかりにくいのです。たとえばエアーマイクをマトリックスに送って舞台からの信号と混ぜる場合、舞台からの信号はPFLもついているしゲインも取れますがエアーマイクからの信号にはきちんと入力調整ができるつまみがなくて、目盛だけ振ってあるのです。またマトリックスへの送りVolも0dBマークが無くて0~10目盛だけです。人間の心理としてどうして送りボリュームは12時くらいにしてしまうので送りが小さくなります。室内でモニタリングするときにエアーを選択するとマイクの信号がモニタリングされますがこれは多分マトリックス送りVOLが10に相当する値になってるようでした、つまり0dBでマトリックスに送るには10まで上げないと駄目なようです。今回はエアーマイクの音は小さめで送るのが目的だったのですが録音とかする場合には送りを上げる必要があると思います。モニタリングのソース選択スイッチでエアーを選んだときとマトリックスのAFL(マトリックスアウトVOLは0dB)でのレベル差が相当でていました。

私はこの卓もモニタリング部分のことがあまりよく分からないままだったので、使うたびに少しは分かってきましたが、きちんと把握しなければなりませんね。

また今回ステージモニターの片方が故障中と言うテープが貼ってありました。直さないのかな、いくら予算が無いと要っても故障した物(エアーマイクとモニター)くらいは直して欲しい。

大ホールの音響機材はいろんな人がイベントの度に使うようですがあまりきちんと分かっている人がいないようです、もちろん市民会館の職員も講演のマイクを出す程度しか使えないそうです。この卓はたしかにあまりに操作ボタンやボリュームが多くて複雑なので、いつも使っていないととても覚えきれる物ではないとは思うのですが、きちんと使う、きちんと元へ戻すような工夫(マニュアル作り)が望ましいと思いますね。

エアーマイク







モニター操作部分


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