On楽工房奮戦記byよっさん@アコギ

わたしの音楽活動、楽器、PA、読書についての勉強を綴ります。

ペーロン祭りライブ当日・本番と撤収編

2005年05月29日 | コンサート
逆リハ(逆順リハーサル)が終わると、当然舞台上は最初の出演者がいきなり初めても良い状態になってるんだけど、PA側では余計な音が入らないようにミュートを掛け、BGMなどのchだけを生かしておく。ここでマッキーのSRコンソールはtape-inという入力からもBGMが入れられるのだが、これについて少しふれておく。

コンソールの設計は、現場での使い方が想定されていて使いやすいよう工夫されているのは当然のこと。 さてステージ間のBGMについては、2通りの入れ方がある。1つはステージからの入力を全てミュートするtape-inの機能、もうひとつは一般入力chへBGM信号をいれていく方法である。
前者は、デッキなどからの信号線をTape-inジャック(RCAピン)に接続する。このばあい、tape-in機能をオンにすると他の入力が全て自動的にミュートされ、BGMだけがスピーカーから出るようになる。演奏者がそのデッキを使ってBGMを流しながらカラオケ的な使い方をすることは出来ないのが問題であるが、余計なものが全てミュートされるので安全性は高い。 またtape-inからの入力信号の処理は、どうみてもあれこれいじれるツマミがないので個別にイコライジングしたりは出来ないことも特徴のひとつ。ほんとステージ間BGMと割り切って使うだけって感じの機能である。
また後者はカラオケとして使用するばあいには必然となる繋ぎ方だが、当然ながらステレオchを占有する。(モノラルでもいいんだけどね)ch数が足りないときは結構辛い。

さて本番が始まった。 各ステージでコンソールを大きく触ることは無いはずであるがいくつか注意しておくことがある。
★★本番演奏中★★
1.Voにリバーブを掛けた場合、MCのときにはリバーブを消す。
2.不意のハウリングなどに備えて常に動きのあるマイクのフェーダーには指を掛けておく。
(ハンドマイクを使用しているときには歌ってない時はフェーダーを落とすという方法も必要)
3.バランスに注意する。 本番とリハではミュージシャンの緊張度が違うので音量もバランスも狂いがちである。 注意して聞いていればよく分かる。
4.ギターの交換やセッティングの変更などある場合に備えて、そのchのミュートボタンかフェーダーにはすぐ指がいくよう脳内シミュレーションしておく。
5.ステージ終了直後に何をするか考えておく。たとえば司会者のMCマイクのオン、不要マイクのミュート、シールドが抜かれてもよいようにすぐミュートを掛けて待機すること。
6.アンコール等に注意する。
7.MDなどでBGMをカラオケに演奏する場合、MCの間に次の曲のセット(頭出し)を行う必要があるのだが、BGMのchをミュートして操作し、不要な音が入るのを防ぐ。頭出しが完璧に完了したらミュートを外しキューを待つ。

★★ミュージシャンが変わるときの舞台替えについて★★
1.使用中のMCマイクを除き全てミュートを掛ける
2.次に使用するchをきちんと確認し、スタートしたとき一度にミュートが外せないと思った場合、影響のなさそうなものから外しておく(臨機応変)
3.一番注意するのはシールドの抜き差しのあるDIなので、みゅうー時シャンの動きを注視すること。
4.舞台進行のスタッフからのokを待つ。
5.使用chのミュートを外し司会MCのマイクをミュート。
6.リバーブの確認(MCで外したままになってないか)
7.上記再確認(余計なch、BGMの排除)

★★撤収について★★
全てが完了し撤収の前に必ずすること、それは次に備えての作業。
1.舞台撤収が始まる前に必ずBGM除く前chを下げ(ミュート)BGMを流してお客様の弾けるのを待つ。この間は舞台撤収は進めていく。
2.全てのスピーカーから完全なる音が出ているかを、スピーカーの直前まで行って確認すること。
(本番終了後スピーカーが痛んでいたりコーンが破れていたりってことがあったら修理にも出せるが、チェックを怠ると次回必ず泣くことになる)これはBGMを流している間に行う。
3.お客様が引けたらBGMを切り、まず一番にアンプの電源、そして各機器、コンソールの順に電源を落とす。卓回りをかたづける。
4.コンソールや機器の状態をできるだけ基本状態に戻す。

★★舞台上の撤収★★
1.撤収はチェックの場。線の本数、切断しているようなものがないかを撤収者全員が見て欲しい。
2.舞台撤収は、まず一番にマイクをケーブルから外し、集めておく。そのままケースに入れるのがよいが、置く場合には舞台上の、人が歩き回らない所でかつ目立つ部分に集めるなど気を遣って欲しい。きちんとマイクホルダーも外しておく。
3.線はPA捲きが基本、スタンドはきちんとたたまないとケースに入らないので注意。
4.スピーカーを始め結構重量物があるので、腰を痛めないよう協力すること。
5.楽器の撤収も同時に行われるわけだが、演奏者に敬意を払い、お手伝いしよう。
6.打ち上げのことなど、早めに手配せねばならないことがあれば、その連絡を参加者の確認を。


(記事内容はミューポップ姫路代表のおびわんさんのアドバイスによるところが多いことを記し、ここに感謝致します)
(次はスタッフ編)

最新の画像もっと見る