仙崎に来たついでにドライブしていたところ、「大日比ナツミカン原樹」という看板を発見し、急きょ寄ってみることにしました。
ナツミカンといえば萩ですが、そもそもは江戸時代、長門市の海岸に流れ着いていた実を西本さんという方が拾って、庭に植えたのが始まりではないかと言われているそうです。
♪名も知らぬ~ 遠き島より~
って、あれは椰子の実か。
歌いながらたどり着いたお宅がこちら。
これがナツミカン原樹かぁ。思っていたより大きい。というか、思っていた以上にふつーのお宅の庭!
原樹の隣には、石碑もありました。
これによりますと、元々江戸時代に西本さんが植えた木は改築の際に伐られたのだそうです。その根元から新たに生えてきた木が、ナツミカン原樹に指定されたのだとか。
ナツミカンは最初、毬代わりに使われていたのですが、そのうち食酢用→萩で食用として栽培されるようになったようです。最初に実を食べた人は、あまりの酸っぱさにびっくりしたでしょうね。
それにしても、海を渡ってきた種が育つだけでもすごいのに、一度伐られてもう一度この大きさまで育つという生命力がすごい。
…それ以上に自分ちの庭に、国指定の天然記念物があるって環境がすごいけど(笑)。
向かいの畑には、原樹の兄弟が育っていました。原樹の枝が山口県萩柑きつ試験場で育てられ、戻ってきたものだそうです。
こちらにはナツミカンが実をつけていました。うーん、酸っぱそう。
ナツミカンの酸っぱさを思い出して唾をためつつ、原樹を後にしました。
今回、お邪魔したのはこちら。
※本当に普通のお宅です。ご注意を。