せっかく松陰神社に来たのだからと、東光寺にまで足をのばすことにしました。東光寺は松陰神社の裏手にあるお寺です。歩くとちょっと遠いし暑いので、車でひとっ走り。
遠目からでもすぐにわかる、朱色の総門が見えてきました。なんというか、風格が違う…!と感動していたら、こちらは国指定の重要文化財だそうです。1691年に三代目藩主毛利吉就(よしなり)公が創建された、毛利家の菩提寺だとか。
…道理で、佇まいが違うと思った。
長い参道をのぼっていくと、これまた国指定の重要文化財である三門が見えてきます。三門とは「三解脱門(さんげだつもん)」の略で、本山級の禅宗寺院に見られる二重門のことなのだそうです。
「三解脱門」というのは仏教でいうところの迷いを捨てて解脱し、極楽浄土に至るために通るべき門って感じ? うーん、難しい。
あまり理解できないまま通り過ぎた門の先には、
恐れ多いほど立派な大雄宝殿(本堂)があります。
ちなみに大雄宝殿の前にある四角くて平べったい石は「月台」といって、次期住職が最後の修行としてここに24時間(!)座禅を組み、仏様と向き合う場所なのだそうです。歴代の毛利のお殿様も、この場所には立ち入り禁止だったそうです。そう聞くと、すごく神聖な場所なのだと思えて、ありがたみが増します。
大雄宝殿の裏には毛利家の墓所があります。
御廟(おたまや)と呼ばれる墓所には、3代、5代、7代、9代、11代藩主が眠っているそうです。…ん、奇数ばっかり?
不思議に感じていると、お寺の方がもう一つある毛利家の菩提寺の話を教えてくださいました。こちらは黄檗宗(おうばくしゅう)の寺院ですが、毛利家はもう一つ大照院という臨済宗南禅寺派の菩提寺があり、そちらに偶数代の毛利藩主が眠っているそうです。
わざわざ分けたのは、菩提寺をひとつに統一することで権力が集中するのを避けるためだったという説もあるようです。…お殿様もいろいろと考えなきゃで大変だったのねぇ。
ともあれ、いろいろお勉強しつついただいた御朱印がこちら。
ありがとうございました!
「大雄宝殿」とは「お釈迦様のいらっしゃる場所」という意味なのだそうです。中には文字通り、立派できらびやかなお釈迦様がおられました。神々しかった~♪
今回お邪魔したのはこちら。