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三線イルカ

沖縄、御蔵、小笠原などで見かける海好きの三線弾き

聴ける人は聴ける。

2006年07月25日 | 三線
さて、最近はブログの新しいスレッドよりも
以前の440Hzと442Hzのところで
書いているのが多いように思いますが、

それに関連した話。それほど訓練をしていなくても
音をイメージし、記憶できる人はいますね。
5人に一人ぐらいかもしれませんが。

今度池袋本部に入会し、結構毎日通っているYさんは
その一人です。

それほど楽器の経験もない人なんですけど、
とあることで調弦が少しずれているのにYさん自身が
気付いたものですから、

すこしむずかしめの調弦方法をお教えすることにしました。

いつものように3絃を弾いて、ドシラスファ、でも
デーンデンムーシムシでもいいですけど、とにかく
2絃の音を想像します。

想像音をしっかりイメージしてもらって
(これが一番難しい)2絃をあわせるときに、
まず、とにかく絶対低い音にして、そこから2絃を
弾くと同時にカラクイを回し、「余韻」が大きく出る
状況をつくります。クイーン、クイーンというように、
余韻が消えかけたらすぐに2絃を弾いて、あくまでも
弾いた後にカラクイを回し、余韻を出し続けます。

それで、余韻が自分の想像音と一致したら手を止めます。

想像音をしっかりイメージしていて、ピタッと止められれば
これだけで調弦が合うはずです。

相当低い音にしておいても、3度くらい2絃を弾いて
クイーン、クイーン、クイーンとカラクイの回転で
余韻を上げていけば2~5秒でたどり着くでしょう。

さて、Yさんですが、この余韻法の調弦で、いつもの
クイパラ調弦確認法(3絃を弾き3絃と1弦を止め、
2絃の共鳴を聴く)をやってもらうと、ピタリ合っている
のです。3秒で2絃の調弦完成です。
1弦も同じ余韻法でやはり3秒で合ってしまいました。

三線の腕はこれからですが、ここまで強く自分の目標音を
イメージできる能力があれば、きっと上手くなりますね。

ちなみに、通常の調弦の場合は、弾いてからすぐカラクイを
回すのではなく、カラクイを「この辺かな?」といわば半分
勘で回しておいて、それから弾いて音を出し、近そうであれば
チェックするというようになってませんか。

みなさんも、絶対低いところまで落とした後、弾いて音を出した
瞬間にカラクイを回して余韻を作り、その余韻が消えかけたら
また弾いてすぐカラクイを回して余韻を作り、上がっていく余韻
が自分の中の想像音(答え)にあったら、ピタッと止めるという
のをやってみましょう。

これが自分のタイプに合う調弦であった場合は、高速調弦が
手に入ったことになりますよ。

でも、一番難しいのは、変わっていく音を聴きながら、それ以前
に聴いた3絃の音から想像で作った正しい2弦の音を思い続ける
ことですよね。途中で忘れちゃいますよね。


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