'夜スグリ'

  …悪魔の果実は夜の色――

「ご契約期間は終了致しました」

2011-01-30 10:39:03 | 日記
机でうたた寝してしまった。
へんな、…というか、いやな、夢を、見た。

***

いかにも「役所」って感じの出で立ちの人を喰ったような兄ちゃんが二人来て、
「お客様のご契約期間は只今を以て終了致しました」
って言って指を鳴らす。
と、俺の周りの楽しいものとか幸せなものとか…、とにかくぜんぶ、が、一瞬で消えてなくなった。
そんでその兄ちゃんがニッコリ笑って言うんだ。
「只今よりお客様には対価の支払いに移行して頂きます。地獄の労働へようこそ」
誘導されるまま、俺はその兄ちゃんらについていく。
俺は、ツケが回ってきたんだな、とか、これが所謂年貢の納め時か、とか思って。
考えたらここ一年相当いい思いしてるわけで、したら、仕方ないというよりごく当然のことかなあと。
思って――ま、黙って幸福を享受できる程ご立派な人間じゃねえのは知っている。
契約に基づく対価を必要とする幸せってことは、それはぜんぶ作り物だったわけか。
そっちの方が、言っちゃなんだが、成る程納得の行く話ではある。
どこかで聞いた話、見た話――資格のない者がいい目を見るには、そりゃあ、対価は必要だろう。
うん。理に適った話だ。無償の幸福を与えられるより余程安心感がある。
ああ、あれが対価になる労働の――これはまたキツそうな――俺、死んじゃうんだろうなー。

***

とかなんとか思いながら目を覚ましました。
起きたら菊さんから貰ったピーチメルバが少し冷めてた。ショーック。

うーん、……疲れてるのか?俺。
いや、たぶんね、いつかツケが回ってくるってのはどっかでずっと思ってるんですが。
分不相応ないい思いをして大丈夫か俺破産しねえかってのもずっと思ってはいるんです、が。
ですが、だからってこんなあからさまな夢、普通見るかってゆー。
今日は昼寝でもして休むかなあ…

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