'夜スグリ'

  …悪魔の果実は夜の色――

ほんの遊びで紡いだ言葉

2011-08-18 00:50:34 | 日記
思うより先に紡いだ言葉、
思考は言語によって構成される、
引き摺られるなんて
なんて愚かな。

真実を嘘と偽れば、嘘それをばかり口にせず済む。

オオサマノミミハロバノミミ、
なんて、冗談、ただの嘘。
オオサマノミミハロバノミミ。
「ワタクシはたった今 嘘を申し上げました」

***

嘘をついたという嘘をついて本当のことを言えば、誰にも迷惑をかけないよね。
「これは偽られた自分だ」の蓑に隠れて、これこそが本当に自分だ。
酒でも飲みながら「こないだな、王様の髪を切らせて戴いたんだけどな、なんと、王様の耳はロバの耳だったんだよ!こんなことってあるか?……なーにびっくりしてやがる。嘘だよ、嘘に決まってんだろ?そんな話があってたまるか、え。何だよお前、ちょっと信じたのか?ばっかだなあ、そんなんだから向かいのハンスに騙されんだよ」…なんて話しちまえばよかったんだってば。
これは嘘だって嘘をついて喋っちゃえばさ、少なくとも、多少は気が楽になるんじゃなくて?

まあつまり卑怯熱が振り返してるってことです。どうだっていいじゃないそんなこと。

卑怯に限らず、「いつだって今だもん」の道化も同じだと思うんだよね。

笑ってくれない王子様。
笑わせるのが仕事の道化。
うろ覚えだけど冒頭からしばらく二人のやり取りが続き、道化の台詞に、
「王子様、もう、私の首をちょん切ってくださいませんか。」
というのがある。
これ、は、もしかしてもしかすると、本気…だったんじゃないの、って思う。
なぜってだって、そのあとすぐに続く台詞。

「私の首をちょん切るのは、それはそれは面白うございますよ。まずこの胴体より転げ落ちました頭が、王子様のすねに噛み付きます。これは痛いですよ、私が保証致しします。――」

そして延々だらだらと、己の首を斬るとどう面白いのかをまくし立てる。
これは、慌てて付け加えたんじゃ、ないか。
思わず言ってしまった言葉、言ってはいけない言葉、願ってはいけないコト。取り消すように。
「ほらね、くだらないでしょ、いつものお喋りですよ」――そんな感じ、で。

あれ、卑怯じゃなくて道化の話になってしまった。
横道ついでに道化番長では朝子が好きです。彼女は爆熱とくっついたん?
ま、ええと、「卑怯番長」のレッテルを貼って初めて自由になれるって話は、
たしかもう何年か前にここでしつこいくらいしたんでもうしません。
2年か1年半くらい前だぞ。

つまり、俺の言うことなんかみーんな嘘だから、さ。