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サッカークラブ事務局日誌

横手FC・横手市サッカー協会・東北クラブユースサッカー連盟の事務局日誌です。

Fリーグ2010 最終戦 ステラミーゴいわて花巻 岡田ジオゴ監督 2011.02.20

2011-02-21 18:50:22 | フットサル

Fリーグ2010 27

花巻 - 神戸

~ピックアッププレーヤー~
ステラミーゴいわて花巻

 岡田サントスジオゴ監督

知将の苦しみ
今シーズン最終戦であり、ホームゲーム最終戦が終わりピッチに選手全員と立って挨拶したジオゴ監督は、時おり言葉を詰まらせながらマイクに向かっていた。

「この2年間たいへんだった。ずっとずっとたいへんだった54試合戦ったが、モチベーションを保つのはたいへんだった。フットサルのスピリットを持ちこたえるのはたいへんだった。

2008年まで現役Fリーガーだった彼が、いきなり監督にしかも見知らぬ東北の地での生活に飛び込んでの2年間を振り返って、万感迫るものがあったのであろう。

彼は言葉を続けた。

「ここにいる選手たち皆頑張った。もっともっと良いチームが出来る。サポーターの皆さんもお手伝いしてください。応援してください。」

ジオゴ監督の気持ちを知ってか今日の試合のサポーター席は熱く燃えていた。その応援は素晴らしいの一言であった。

選手はもちろん、監督の心に染み込む素晴らしい応援が40分間続いた。そんな、サパーターたちに向けて彼はこう締めくくった。

「これから頑張りましょう!もっと強いチームが出来る!いままでありがとう!!」

▽東北フットサルリーグ2部に選手としても登録していたジオゴ、 そのFリーグでも通用するであろうプレーは見るものを魅了する。

そんな彼の悩みはつきなかった。もちろん、チームがなかなか勝ち星に恵まれないとはいうものの、比嘉監督だけでなくどの監督からも「素晴らしい成長を遂げている」という言葉を借りるまでもなく、着実に成長してることは確かだ。ただ、なによりも所属チームの経営などなど、ジオゴとしては歯がゆい思いをしているということは記者席にも痛いほど伝わってくる。

彼ほど”プロ”としてのフットサル魂を持っている人間は珍しい。日本のサッカー界で言えば、”ジーコ”のようなものだ。あの唾吐き事件も今思えば彼が日本のレベルを上げてくれるきっかけになったのではなかろうか。

そんなジーコの想いがジオゴとオーバーラップする。日本のフットサルをなんとかしたい。せめてプロとしてお客さんに見ていただくリーグを成功させたいという気持ちが痛いほど伝わってくる今日の最後の挨拶であった。

▽知将と言われる所以のこんなエピソードがある。

ある中学生のクラブへの指導でのこと、ディフェンスの仕方をお願いされた彼は、中学生に対してとてもわかりやすくディフェンスの基礎を説いた。ゴールと相手と自分の位置関係はもちろんのこと、その三者の位置関係によって、右足左足の置き方までだ。理路整然たる説明だった。

まずはボール無しの状態から徹底的にその動きを反復練習させ、その後ボールを入れての練習。その日2時間ばかりの指導によって、そのチームが一変した。その後の指導によってなんと県大会準優勝、東北大会出場を決めるまでになったそうだ。

▽こんな知将も2年間もがき苦しむ毎日であった。

東北の地にフットサルの花を咲かせるための種を蒔こうと頑張った彼に多くのサポーターは応援をし続けた。

彼にとってもそしてステラミーゴにとっても2年間の経験は決して無駄ではない。

彼はこの試合が最後の試合であり、来シーズンは指揮を執ることがないことを示唆していたが、かれが蒔いた種は春になってきっと芽が出てくることに違いない。

今日も、はつらつとしたプレーをみせてくれた内村選手のように。

 東北の地に降り立った知将が残してくれた種を大事に育てていかなければ、彼の2年間の苦しみ・努力に報いることはできない。


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