二ヶ月ほど前から、猫がトイレの外へ
ウ○チを垂れるようになった。
いつもではなく、三日に一度くらいの割合で。
トイレは二個あり、それぞれ別の部屋に置いてある。
排泄中を覗かれるのは猫だっていやなはずだから
二個ともちょっと陰になったところにある。
だからいまだに、どっちの猫が犯人なのかわからない。
それに、なぜか外に垂れるのは決まって夜中。
朝、起き抜けに鼻をくすぐるのは爽やかな秋気
……ではなく、うろんな臭気。
猫トイレの前には、べたりと茶色いものが横たわっている。
私は朝っぱらからその後始末に追われる。
ブツは、ごろりではなく、べたりだ。
とすれば、犯人は普段からウ○チがゆるめのフータだろうか。
この「ゆるめ」が前から気になっていたので、
ちょうどいい機会だと思い、フータを動物病院に連れて行った。
まあ、この時も捕まえてキャリーケースに入れるまでが一苦労。
逃げ回り、おしっこを部屋中に振りまいてくれた。
動物病院の先生は新任の若い男性医師。
「ウ○チが固くなる薬を出しておきましょう」で済んだのだが
フータを前から知っている受付の女性に注意された。
「二年で二キロも太ってる! この歳で(7歳かな?)
これは太りすぎです。心臓に負担が来ますよ」
とりあえずダイエット食を注文するとして、運動不足も
あるかもしれない。
夜中に二匹でどたばた走り回ることもなくなったし
猫じゃらしなんか、あれこれ買ってきたって見向きもしないし。
それで、またキャットタワーを買った。
(前にもあったが汚れたので捨てた)
最初はこんなふうに、わざとらしく無視していたが
二、三日後には最上階へ上がるようになった。
そこで寝そべってるだけなのだが……。

ついでに新しいベッドも。

こうして機嫌をとってるにも関わらず
「起きると床にウ○チ」はなくならない。
そこで猫トイレの前と横に新聞紙を敷いた。
これでちょっと始末しやすくなった……と思いきや、
今度はトイレのへりにしてあるではないか!
いや、まいった。
と、へこたれている場合ではない。
こっちは人間だ。
数回それが続いた後、トイレのへりにラップを巻く、
というアイデアを思いついた。
おかげで最近は、ラップごとウ○チを包み込んで始末している。
しかし、いつまでこれが続くのか。
「ねえ、ゆうべ、あんなことをしたのはどっちなの?
お願いだから、明日はちゃんとトイレにしてよね」
と、私は懇願するのだが……。

「ゆうべ? そんな昔のことは忘れたよ」
「明日? そんな先のことはわからないね」