たくましく育っているみたい

先週末土曜日は、村民運動会に、
夜はこの島のファン感謝月間のステージ。
北風も吹きはじめ、
体も気持ちもサイフも寒々としてくるこの季節だけれど、
こんなのがあると、とりあえずは忙しくしていられる。

運動会に参加する、ということで那覇から長女もやってきた。
高速船が欠航して結局島に着いたのは運動会も終わるころ。
でも夜は港のステージも見に行き、友達ともおしゃべりもして、
１泊を楽しむことができた。

翌日港では友達が数人見送ってくれた。うちの次女も。
そしてしばしの別れをおしんだあと、船を送り出す。
ちょっとだけ感傷。

船が防波堤のむこうに消えた、
と思ったら、だれかの声。
「お金、落ちてるかもしれないよ。探そう！」
そして、わらわらと昨夜のステージ周辺に駆け出す子供たち。
（一応、中学生と小学生最高学年です。）
テレビに出てくるアジアの貧しい国の風景のよう。

とっさに他人のふりをしようとした私。
「やめてー！」という気持ちと「がんばれー！」という声がせめぎあって、
顔が熱くなるのがわかった。（色が白かったら、紅くなっていたかも。）
自分もかつて自動販売機の下をのぞいてまわった記憶が
一瞬にしてよみがえってきたのか・・・

結局お金は落ちていなかったらしい。
大人の生活感が子供にも伝わってしまうのか、と反省しつつ
でもいつの間にかたくましくなっていた子にあきれつつ
小雨のなか家に帰った。