自分のために乳がん検査を受けよう

2週間前に健康診断を受けてきました。
昨年同様、バリウム飲んだり、心電図とったりしたのですが
さまざまな検査の中に乳がんの検査がありました。
年齢制限みたいなものがあるのか、私の場合は触診だけでしたが
その時に小さなしこりが見つかりました。

健康診断は去年も受けたのですが、去年はそのようなものは見つからず今回が初めて。
医師の話によると、わきの下のあたりは変化が見られないし、
たぶん乳腺繊維線種というもので悪性ではないだろうと。
念のため精密検査を受けるようにと言われました。
改めて自分で触ってみると小豆大くらいのこりっとしたしこりが確かにありました。

今まで生まれてこのかた大きな病気も怪我もしたことがなかったので
がんの疑いがあると言われた時は頭が真っ白になりました。
と、同時に乳がんに対しての知識を何も持ち合わせていないことにも気づきました。

健診後は時間があればネットで乳がんについて調べ、
乳がんと乳がんに間違いやすい病気などの違いや、
実際に乳がんになって克服するまでの手記などいろいろ調べました。

いろいろ調べてみると、こんな記述がありました。
「20代中心の若い女性に多く、乳腺にコリコリとよく動く堅いしこりができますが、良性です。しこりの大きさはアズキくらいから大きなものは鶏卵まで色々。数はたいてい１個ですが、２～３個できる場合もあります。しこりの表面はなめらかですべすべした感じで、痛みもあまりありません。ちなみに乳ガンの場合は、かたいしこりの表面がデコボコしています。」
大きさや表面の状態から私の場合は乳腺繊維線種ではないかと。

が、あくまでも自己判断なので今日、病院で詳しく検査をしてきました。

外科で受付をしてから問診表に症状などを書くのですが
そこに
「もしも悪性（がん）だった場合、告知方法についてどうしますか？」
という質問があって、ちょっと考え込んでしまった。
健診のときもがんではないだろうと言われていたし、恐らく大丈夫だろうとは思っても
こういう文字で見せられると、かなり覚悟するものがある。

今日までの2週間の間、乳がんについては極力考えないようにしたり、
逆に多くの情報を得ることで安心しようとしたり
例えがんだとしてもきちんと治療すれば死ぬことはないと分かっていても
それでも一抹の不安はぬぐえなかった。
将来のことを考えたり、がんになった場合の入院費用とかどうしよう、とか。
自分の身にふりかかると思っていなかったから、がん保険は全然かけていなかったのだ。
こういうときに、保険をかけておけば良かったと後悔するんだな…。

問診表を見るまで、あまり気にしない感じだったけど、一気に気がめいってしまった。
待合室でちょっと不安になってしまう。

診察室に入り、健診時に見てもらった医師だったので触診はパスできた。
精密検査はマンモグラフィと超音波検査があるのだけど
マンモグラフィは受けなくてもよいとのこと。
あれはもともと50代向けに作られた機械で、最近は40代にも適用されるが、
それ以下の人は超音波だけで対応できるらしい。

そんなわけで超音波検査を受けることになった。
上半身裸になって横たわり、胸にゼリー状のものを塗って
ハンドスキャナーのようなものでエコーをとる。
この時の医師が若いおにーさんで、こちらとしてはかなり恥ずかしかった…。
婦人科の検査が男性医師だとやはり嫌な気分になる。

超音波検査が終わったら、再び外科へ。
すぐにその場で検査の結果を聞くことができた。
結果はやはり乳腺繊維線種で良性。
左に乳腺繊維線種が１つ、のう胞が１つ、右にのう胞が２つあるらしい。
繊維線種ものう胞もホルモンバランスが崩れたりしてできるもので悪性ではない。
これががんに発展することもないし、このまま放っておいても大丈夫とのこと。

とりあえず最悪の結果を免れたのでほっとしています。
今回は健診がきっかけで見つけることができたわけですが
20歳を過ぎたら、自分の身体の変化に注意していく必要があるな、と。
乳がんについて、なんとなく聞いたことはあったけど
どういう病気でどういう症状なのか、治療法はどんなものなのかという知識はなかったし
自己診断の方法もわからなかったし、自分で診断することもなかった。
しこりは痛みが出ることがなく、触って確かめるしかないのだけど
これからはきちんと自分の身体に向き合って、自分でしっかりケアしていきたいと思います。
自分の身体の声を聞き逃さないようにしなくては。

私のように、乳がんについてなんとなく聞いたことはあっても
正しい知識を持たず、乳がん検査も行かない人がたくさんいるはずです。
20歳以上の女性なら検査を受けることができるので
必ず受けるようにしてほしいと思います。
もしも乳がんが見つかったとしても、最近の医学の進歩はめざましく
乳房を残した状態でがん細胞を取る手術もあります。
早期発見ですぐに対応すれば生存率も高いですし
その後の投薬治療もこなしていけば転移することなく完治していきます。

期間終了しましたが、gooでもピンクリボンキャンペーンに詳しい情報があります。

生理のある女性の50％以上が、乳房に何らかの異常を経験すると言われます。
小さなしこりが発生したり、触れると痛いという症状です。
乳房のしこりというと、乳ガンがまず頭に浮かびますが、
乳腺症や乳腺線維腺種などでも同じ症状が現れます。
また、病的なものではなく、単に性ホルモンの影響で症状が出るケースもあります。
いずれにせよ、乳房に気になるしこりを見つけたら、
自己判断せず、必ず専門医の検査を受けましょう。
自分の身体を守るのは自分しかいないのだから。