プロポーズ

「プロポーズ」…。なんだか照れくさいけど密かにあこがれる、この言葉が持つ響き。
どんなシチュエーションで、どんな表情で、そしてどんな言葉を囁いてくれるのか。
結婚を決意してから頭の隅に必ずある「プロポーズ」という儀式。

ところが、これが無かった。
無いまま結納して結婚してしまった。
こんなんでいいのかよ、と思いながらも、あれよあれよと進んでいってしまったのです。

結婚を決意してからは相方もプロポーズに関して真剣にどんな言葉を言うか考えていたらしいのですが、タイミングを逃したと言うか。
親にいつごろに結婚をしたいと申し出てからは、親がどんどん進めていってくれて、その準備にのっかっているうちに、忙しさの中で忘れてしまった、らしい。

唯一、あれなのかも、と思えるのが誕生日に花束を花屋さんを使って届けてくれたということ。
メッセージカードがついていたので、ちょっと期待して読んでみたら「誕生日おめでとう」しかも、最初から印刷してある文字。
カードがついている事すら知らなかったらしい。うちの相方。

ま、こっちもあまり言葉にはこだわる方じゃないんだけど、やっぱりびしッとキメる所はきめてほしかったかなー。
言ったから幸せになる、言わないから不幸になるというわけではないし、プロポーズなんてものは儀式みたいなもんだから、二人の気持ちが固まってればどってことないのだけど、なんか寂しいような気もする。

死ぬ間際に言ってくれればいいかな、と今はそう思ってます。
結局何も言わないまま終わっていきそうだけど。