あたたたた！のあの映画

もう公開されてますけど、観た人いらっしゃいますか？
ちまたで噂の
『真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章』


漫画「北斗の拳」は、救世主の道を行く末弟のケンシロウ、覇者の道を行く長兄のラオウ、その二人を慈愛をもって見守る次兄のトキという非業な宿命を背負う兄弟の葛藤と闘いを描いた壮大な長編叙事詩である。
ただ連載当時は、ケンシロウという英雄の生き様を描くよう構成したため、多くのエピソードが削り取られてきた。削り取られていた凄絶で深い愛に彩られたエピソードたちを描ききるため、今回五部作のプロジェクトが組まれた。
これまでの直線的なストーリーだけではなく、各キャラクターの視点にそれぞれ立って複眼的に描いていくことにより、北斗の英雄達の「言葉」や「涙」を立体感をもって浮かび上げようとする長期プロジェクトである。

北斗の拳というと、どうしても忘れられないエピソードがあります。
ある日、父が仕事帰りに突然大きな紙袋を持ち帰ってきたと思ったら、
袋の中身はなんと、北斗の拳のコミックスが全巻揃ってる！
一気に大人買いしてきたんですよ。
それまで、父が漫画を読んでいた姿なんて見たことがなかったし、
私と弟が北斗の拳で盛り上がってる時も、全然興味がないようなそぶりだったので
その突然の大人買いには本当に驚きました。
私たちへのお土産なのかと、「わ～い、見せて見せて」と紙袋に飛びつこうとしたら
「待て！お父さんが読み終わってからだ！！」と独り占めしたのですよ。
なんて大人気ないんだ、父さんよ…。

後で母に聞いたところ、父は母と初デートした時に映画を見たそうなのですが
ブルース・リーの映画を見たらしい。
初デートで見る映画かよ！！
2回目のデートでもブルースリーの映画を見たらしい…。
連続でブルース・リーかよ！！！
それぐらい、実はアクション野郎だったらしいのですよ。
だから、父が北斗の拳にハマッたのも分かるな～と。

それからは、親子揃って北斗の拳の話に花が咲いたのは言うまでもない。
北斗の拳が親子の絆を深めるきっかけになった、と言えるのかもしれません。

今回の「ラオウ伝 殉愛の章」では各登場人物を通して『子供達の未来を守るための闘い』が描かれていくらしいのですが、この映画を見る親の世代はちょうど北斗の拳をバリバリ見てた世代だと思います。
子供を取り巻く環境は残念ながら年々悪化の一途を辿っていますが、
現代も子供達の未来を守るために、親はいろんなものと闘っているんですよね。
北斗の拳原作の原哲夫先生が
「今、この先の見えない時代の中で、僕たちの希望は「子供」だと思う。
次の世代のために子供たちを大切に育て、良い大人へと成長していって欲しいという想いが強くある。」と語っています。
物語の中の壮絶なバトルアクションの根幹に、このテーマがしっかりと据えられているようです。

ケンシロウ役には、阿部寛。新キャラクターレイナ役に、柴咲コウ。ラオウ役に宇梶剛士。
劇場でこの映画のポスターを見て、
「えっ！？実写版で北斗の拳やるの？それでケンシロウが阿部寛～！！？」
なんて一人で勘違いしてました。（笑）
阿部寛さんは、役作りのためにブルース・リーの映画を見て、「あたたた」の練習をしていたそうですよ。（笑）

テーマ曲は松本 孝弘（B'z） による「Theme from Fist of the North Star ～The Road of Lords～」。ちなみに松本さんはラオウのファンだとか。
そういや、サッカー日本代表の大黒の愛犬もラオウだっけ。
さらに、クリスタルキングが北斗には欠かすことの出来ない「愛をとりもどせ！！」を MOVIEバージョンとして再収録。
やっぱ「あ～いを、とりもどせぇ～～！」が流れてこないと、北斗の拳じゃないよね。

新キャラクター・レイナのデザインは、「シティーハンター」「キャッツアイ」の北条司。
作者の原哲夫先生の目がほとんど見えない状態にまで視力が低下していると、この前テレビで報道されてました。
北条司先生だったら作風も違和感がないし、アニメ版ケンシロウの声とシティーハンターの声つながりもあるし、いいんじゃないでしょうか。
ちなみにキン肉マンの声も同じだと知ったときは、軽いカルチャーショックを受けましたよ。声優さんってすごいよね～。

全国の映画館で先着20万名には「伝説のラオウフィギュア」が当たるらしいですよ。
詳しいことは映画公式HPにて。
松本さんによるテーマ曲BGMがチャララ～♪と流れます。
制作者ブログもあります。

春休みも始まったことだし、「あたたたた！」とやってる親子で映画館が溢れてたりして。（笑）