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「ケイコ 目を澄ませて」感想(ネタバレあり)

2023-01-05 20:39:21 | 映画

「ケイコ 目を澄ませて」という映画を
元旦に観てきました。
昨年12月16日に
公開されたのですが
低予算作品で
一見地味な映画のためか
ミニシアター系のみの公開でした。
しかし、口コミで評判が広がり、
連日盛況らしく
現在、上映館も
拡大中というこの映画。

ストーリー(公式サイトより)
嘘がつけず愛想笑いが苦手なケイコは、
生まれつきの聴覚障害で、
両耳とも聞こえない。
再開発が進む下町の一角にある
小さなボクシングジムで
日々鍛錬を重ねる彼女は、
プロボクサーとして
リングに立ち続ける。
母からは
「いつまで続けるつもりなの?」と心配され、
言葉にできない想いが
心の中に溜まっていく。
「一度、お休みしたいです」と
書き留めた会長宛ての手紙を出せずにいたある日、
ジムが閉鎖されることを知り、
ケイコの心が動き出す――。

詳しくは公式サイトを御覧下さい。
予告も見れますよ。
https://happinet-phantom.com/keiko-movie/

確かに一見地味な映画でした。
女性プロボクサー・ケイコと
彼女を取り巻く家族や
ジムの会長、トレーナーたちの
心の葛藤や人生の転機を
描いた映画ですが
スポ恨でもムネ熱でも
感動エンタメでもありません。

しかしケイコ役を演じた
岸井ゆきのさんの演技と
ボクシングシーンは
素晴らしかったし
彼女の澄んだ真っすぐな“目”に感動しました。

驚いたことに
この映画は
オープニングから
エンドロールまで
一切音楽がありません。

トレーニングシーンや
試合のシーンでも
「ROCKY」のような
感動的な音楽も
一切ありませんでした。

ただ、そこにある“音”のみでした。
街の雑踏、息づかい、
ミットを殴る音、
縄跳びの音など
BGMが無い分、
鮮明に音だけが響きわたります。

そして
デジタル映像全盛の現代に
敢えて16mmフィルムで
撮られたこの作品。
フィルム映像のざらつきや
光と影の中間色の質感は
何もかも鮮明に
キレイに映りすぎるデジタル映像とは
明らかに違いました。

16mmフィルムで撮影したことや
音楽を一切使用しなかった
三宅 唱 監督の意図は
俺にははっきりとは
わかりませんでしたが
派手さはなくとも
静かでリアルでシンプルで
ストレートな映像と音に
心が澄まされるような映画でした。

「ケイコ 目を澄ませて」
満足度・・・74点

 


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2 コメント

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Unknown (ammonite)
2023-01-06 02:49:58
MAX真吉さん、こんばんは。
16mmフィルムに音楽無しですか。
なんだか作り手の真剣さがひしひしと伝わってきます。
レビューを読んでいて、観てみたくなりました。
返信する
>ammoniteさん (MAX真吉)
2023-01-06 19:31:22
作り手の真剣さというか
ワンカット、ワンカットごとに
こだわりと情熱を感じました。
できるだけ
画にも音にも集中できる環境で
ぜひご覧になって下さい。
返信する

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