私の発言

言いたいこと、話したいこと

磯田道史著から

2018-06-17 | 発言
 この人の書いた本を読み出したのは、ここ一、二年のことです。日本にどんどん外国人が来るようになって、どこに日本の良さがあるのか見ているうちに「JAPAN CLASS」という季刊雑誌を読みだしました。そこから日本と日本人には世界にないものがあるということに気付きました。それが「徳川がつくった先進国日本」という磯田道史氏の書いた本でなんとなく分かってきました。この人の古文書からの著書に惹かれていくつか読んでいくうちにこの人の書いたどんな本も読みたくなっていろいろと読み漁りました。「無私の日本人」、「日本史の内幕」、「天災から日本史をよみなおす」。どれも私の心を満たしてくれました。
 その中からいろんなことを学びました。
 「日本人は、何も分かっておらず強硬に出て威勢のいいことを言うことが正しいと信じ切っている人がいる」「その流派に僻する人においては、無知無学の人よりも国のために大害を生ずること知るべし」「無知無学の人は自分を認めてくれたと勘違いして、近づいてきた人に盲目的についていくことがある」「日本人には、集団の中に一つの空気のようなものが流れてきていかに合理的な個人の理性があっても押し流されていってしまう体質がある」
 現在の日本人の体質をよくあらわしています。「新名丈夫」という人の「実際の政治は、楽屋裏で各省の官僚がやっている。議会ではたんにおしやべりが行われているにすぎない」という言葉も今にあっている言葉です。予算の編成、執行ともに官僚が勝手にやり、閣僚は官僚の書いた文を読むだけ。だから、閣僚は、官僚が自分の出世のために文書を改ざんしても自分のためにしてくれたとして文句も言えないです。自分たちの出した税金がどのように使われても文句言わない人もいます(お友達に国の税金を使って儲けさせても)。
 日本の取るべき道は、
 異なる価値観を持つ国家や人間どうしが向き合う場面が大事な今、自己を確立して他人をいたわる共感性が高い日本人が
世界をリードしていくことです。世界の中のだだ一つの国というでだけなく、世界の人たちを説得できる力を発揮するときです。自国の利益のみに走ることで票稼ぎをしてはなりません、アメリカの大統領みたいに。日本の国民も自分たちだけのことを考えることは卒業しましょう、争いからはなにもいいことは生まれません。いろんな人の本を読んでみましょう。