またたき街雑記

仕事と日々のあれこれを綴った雑記

かもめ食堂

2012年09月23日 | Weblog


「かもめ食堂」 大好きな映画です。


撮影後も食堂はそのまま残され、ヘルシンキで営業をしていると伺って
いました。 通訳の人たちに案内されて、今回その憧れの食堂へも
足を運んできました。


現在、店の名前は “KAHVILA SUOMI” で、
その下に日本語で “かもめ食堂” とありました。

まず目を引いたのは、入り口付近にあるオープンカフェです。
映画の間取りとは少し変化たところもあるようでした。
そこでは現地の人たちに混じって…、と、いうか、、、8割方日本人
観光客の人たちが楽しげに食事やお茶をしていました。





店の中に入ると、窓側には一段高くなっている場所があり見晴らしも
良さそうなスペースとなっていました。

店内全体はといいますと、、、。
カウンターのポジションは中央奥ではなく左側奥にあり、テーブルやイス
他も映画のそれとは大分違っていましたが、
とても明るい店内、そして明るいスタッフの心地いい応対が素敵な空間を
作っていたように思います。





メニューも日本語で書かれたものがあり、調味料にはキッコーマン醤油も
揃っていましたが、
日本のソウルフード “おにぎり” はありませんでした。





けれど、

“SUOMI かもめ食堂” でいただいた お豆のスープとトナカイの料理
は忘れられません。

特にリンゴンベリーソースを絡めていただく、トナカイの柔らかなお肉は本気で
絶品でした!!



ご馳走さまでした。 ありがとう!!

フィンランド国営放送

2012年09月19日 | Weblog


フィンランド国営放送 yle へ行きました。
ここは、日本でいえばNHK、イギリスではBBCにあたる
放送局だそうです。

写真は局の正面玄関です。
とてもシンプルですが、局内はとても明るくて清潔、
そして何よりも(?)スモーガスボード形式の社食がとっても
美味しくて驚きました!


こちらのTV局では日本で作られた「楽しいムーミン一家」が
ほぼ毎年放送されているそうです。 嬉しいです。

自分はアニメ版のキャラクターデザインを担当しましたが、
他にオープニングの絵コンテ、作画監督も担当させて頂きました。

…ですが、

フィンランドでの放送時はオープニング曲が変わった為に
本編の再編集となっているそうです。

ちょっぴり、、、寂しいです(笑)






上の写真は30年以上続く子供向け番組のスタジオ風景です。
そこに立っているだけでワクワクしてしまう色彩がとても心地良くて
束の間童心に返ることができました。





上は30年以上フィンランドの子供たちに愛されている
犬のキャラクターです。

名前は忘れてしまいましたが、テーブルの上に何気なく放置されていても
生きているような存在感があり、何とも不思議な気分に
させられました。

後ろに手を入れ…、あっ、失礼! 子供たちには内緒ですよ!
操ってみましたが“彼”の意思で自分の方が操られている。
そんな錯覚をおぼえました。


彼にはきっと “タマシイ” が宿っています。

再会

2012年09月15日 | Weblog



先日、北欧のフィンランドからご招待を受け、飛行時間片道9時間半掛けて
行って参りました!



滞在中はタンペレで新聞社の取材を受けたり、イベントに参加しステージ上で
インタビューに答えたり、アナログのキーアニメーション作画をご披露したり、
ネットでのライブ中継インタビューを体験したりと、、、。
未経験なことが一気に押し寄せて、ビックリドッキリの連続でした。

更に、ファンミーティングで質疑応答とサイン会。
若い人たちの純粋な眼差しがとても印象深く残り、素敵な時間を過ごすことが
出来ました。




以前からヘルシンキにあると伺っていた「楽しいムーミン一家」の原作者
トーベ・ヤンソンさんのお墓参りをすることも出来ました。

生前に一度東京でお会いしていますが、
あれから約20年、長年の希望だった再会を無事果たすことが出来ました。

墓地の入り口ではワゴン販売の花屋さんがいて、ヤンソンさんがお好きか
どうか分からなかったけれど、再会の印にと赤い薔薇の花束を購入し
墓前に手向けました。


そういえば、
墓地の入り口付近からヤンソンさんのお墓まで、ずっと後を着いてきた
小動物がいました。
 
動きがキュートなリスでした。



ふと、「ムーミン谷の冬」で“素晴らしい尻尾をもったリス”について、
テゥーティッキーがムーミンに言った言葉を思い出していました。