平地トレイルランナーの憂鬱 

~7年掛かって信州三大100kmレースを完走。まだまだFinishの充実感を求めて走ります。~

2014修行走④~修行~

2014-12-05 | 修行走

まず、トレイルランニングとしてのこのコースは充分走りごたえのあるコースでした。
累積標高2700mは楽しませてくれます。
筋肉痛が抜けるのに四日かかったよ。
コースのほとんどは踏み固められた林道・登山道・ロードで、僅かなシングルトレイルも大きな凸凹がなく走りやすい。
それに上り下りを大きく3回やるのみなので、攻略しやすい。
がっつり走れてトレーニングには持って来いのコースなのだ。地元の方が羨ましいです。
 (完走証も凝っている)


そしてもう一つ。精神鍛錬としての修行。
寺院とコラボしたこのレース、ここを走ると何か不浄なものが落ちて、
精神的にも美しくなれるような気がするではないですか。
上手く企画・ネイミングしたものです。
煩悩に満ちたオイラの心は、汗をかいて七面山を登ったくらいでは浄化されませんでした。
楽をして金を儲けたいし、美味い酒も飲みたい。おねちゃんと××もしたい。
有名には成りたいと思わないけどブログのアクセスが増えたりすると嬉しかったりする。
はぁ~いつまでたっても、汚れたままですわ。
(友人が敬慎院の御朱印をもらってきました)

トレランレースはかなり辛いところまで追い込まれます。
いつでも修行しているようなものなのです。
走る座禅って言ったのは誰でしたっけね。


2014修行走③~アクセス・お宿~

2014-12-04 | 修行走

今回は初の宿坊宿泊。お寺に泊めていただく。
 
部屋は八畳間を一人使い。
相部屋でもOKとの申し込みをしておきましたけど、宿泊者はキャパの半分くらいでした。
このレースは基本的に前泊を勧めていましたが、どんだけの方が町にお金を落としてくれたんでしょうかね。
 
(さすが宿坊、豪華な襖)

宿は綺麗な民宿って感じです。
部屋は清潔、エアコン完備。浴衣・タオル・歯ブラシ付。
ただし、部屋は襖のみで仕切られ鍵は無しでした。 まぁこういう処なんでしょうね。

食事はお刺身こそ有りませんでしたが、お肉も有りで充分でした。
お肉・脂系をガッツリ食べないと気が済まない方は、物足りないかもです。
お酒もちゃんと頂きました。
(禁欲・禁酒じゃないのねぇ)

コンパクトな街なので何処に泊まってもレース会場までは至近の距離。
車で来ても近くの旅館が荷物預かり・入浴所に指定されるので便利。


アクセスは電車をチョイス。
我が家からだと約4時間半。ちょっと遠い。

居酒屋あずさを開店し、昼間っから頂いちゃいます。
列車はこれがお楽しみ。
帰りも当然、居酒屋ふじかわな訳で、
今回の遠征は走っている時と寝ている時以外は、ずっと呑んでいたかも・・・。


2014修行走②~フレンドリー~

2014-12-03 | 修行走

このレースの印象的だった事、それは”フレンドリー”。
町の人々、坊さん、レーススタッフ、みんながフレンドリーで歓迎されている事が伝わってくる。

 
レース前にはコースの落ち葉掃き、雪払いをしてくれている。

 
山腹のコース脇にも小さな坊がいくつもあり、お坊さんや家族が出られて寒い中応援してくれた。
もちろんコース誘導のスタッフも応援してくれる。
七面山中で出会う登山者はみんな信仰登山のようだ。中高年登山・山ガールとはちょっと違う。
皆さん、やっぱり手を叩いて応援してくださる。

 
そして町の人々。
Finishは商店街だ。それぞれの店から路に出てきて完走を祝福してくれる。
それはそれは嬉しいものでした。
土地柄か皆さんとても気さくだ。

昔の生活道(身延往還)が舞台なので人とランナーの距離が近いんですね。
応援の数はトレランレースにしては多い方じゃないかな。


そしてレース運用。
 
エイド食は、水・スポーツドリンク・オレンジJ・コーラ、かりんとう・饅頭・カステラ・ポテチ・バナナ・チョコ、それにお汁粉・味噌汁etc。
最後尾グループのオイラにも十分な量あり。これってとても重要!。

前夜祭ではカレーライス・唐揚げ・ワイン・日本酒の試飲、あとちょっと珍しい枝豆。
Finish後はトン汁・お汁粉・コーラなどが饗された。

食べ物はたっぷりあるレースだったな。
地元協賛で個人店舗や小さな企業が頑張ってくれておる。


美しい・楽しい・おいしい・気持ちいい(これは人による)の魅力あるレースだった。

さすがである。
 



2014修行走①~レース~

2014-12-02 | 修行走

最初の身延山への上りは最後方からゆっくり進みます。
今回はあまり緊張感がない。"まぁ、完走すればいいや"位の気持ちです。
 (身延山三門)
写真を撮っていたら最後尾になちゃった。
最初は標高差850mの上り。

 (久遠寺まえを通過)
でっかい本堂だぜ。

車一台がようやく通れるくらいの林道を進みます。
急登は道幅いっぱいに蛇行して、脚を守って登りましょう。
中腹まで上がるとちょっと気温が低いかな。天候は無風うす曇り。

1:20で最初のピーク、奥ノ院思親閣に到着。


上った後は西側の川筋まで標高差650mを下ります。
まだまだ脚は元気だけど、飛ばさずに走ろう。
 向かいにそびえるのは七面山。

下りきって川沿いの道になりますが、水平と思いきやアップダウン結構ありしんどい。
時計を見ると関門閉鎖20分前なのに、エイドが現れそうな気配がないではないですか。
ここでカットになってはかなわんと上り坂も走りだします。


第一関門通過は閉鎖の10分前。

さぁここからは本日のメイン、七面山の上り。
距離5kmで1200mを一気に上ります。


この区間だけはチァレンジ区間。頑張ってワッシ・ワッシと歩くのだ。もう脚は守らないです。
道はよく踏まれていてフラット、大きな段差もない。驚く程の急斜でもない。
結構歩きやすいではないですか。


○丁目と刻まれた石灯籠や程よく休憩坊があり、気が紛れる。
 

1:45で上り切って、最高点・随身門に到着。

ここからの富士山を楽しみにしていたけど、残念ながらガスの中。

ちょっと下って、本日の目標地到着!。
 (敬慎院)

坊さんがエイドはこちらと示すので、遠慮なく休ませてもらいましょう。
 

氷点下との情報が出ていたけど、この日は暖かく無風。
ロングタイツにアームスリーブのみで充分。標高が下がると暑いぐらいでした。

さてさて下ることといたしましょう。同じだけ標高を下げないといけません。

北参道はシングルトラックの登山道。
石や根があるのは当たり前、大きな段差・凸凹も無く走りやすい。

脚が売り切れたのは中腹での事。かなりしんどくなってきます。
下りはちょうど1時間。第二関門到着は閉鎖の15分前でした。



さてさて、もう一度久能山に上り返します。
アスファルトの道を淡々と進みます。当然走れませんよ。
周りにランナーが居なくなって、心細くなっちゃうじゃないですか。
気持ちが切れなければFinish出来るでしょう。

途中、赤沢集落という地区を通過します。
うまくコースレイアウトしたもんですね。こんな雰囲気のある山村集落を通らせるなんて。
(写真うまく撮れず)
1時間ほどでようやくピークの感井坊へ。
坊さんが寒い中、小太鼓をずっとたたいてくれていて勇気付けられました。


さぁ最後の下り。距離4.8kmってところですか。
久遠寺の裏手に下りてくるんですが、ここの区間の紅葉が最高に綺麗でした。
 


完走率83.1% (自己計算)
うまくレイアウトされた、素晴らしいレースでした。





 


修行走は供養走

2014-11-28 | 修行走

もうすぐに迫った修行走。
レース実走時間>アクセス時間、のオイラのエントリー基準から外れるこのレースはチュット特別なのだ。


昨年12月に他界したオイラのオヤジは非常に信仰心の厚い人だった。
先祖供養が活動の中心だった様だが、お墓やお寺さんはとても大事にしてた。
我が家の菩提寺が日蓮宗だったので、月参りと称して毎月オヤジは身延山に訪れていた。
この地はオヤジの信仰の中心とでもいう特別な地なのである。

オイラもオヤジに付き合って総本山の久遠寺も参拝したし、七面山にも登った。山中での滝行もやらされた。
もう30年も前のことだ。
ここで命日近くにトレランレースが行われるのは何かの縁を感じるのである。
オヤジと違って信仰心の全くないオイラであるが、心を込めて九面山を登りたいと思うよ。


2014修行走、トレーニング&作戦

2014-11-27 | 修行走

秋の三連戦の最終戦。トレーニングは先のフルマラソンと兼ねたものであった。
ロードの帰宅ランが中心。
垂直方向へのトレーニングは筑波山の山&坂トレと坂トレのみの二回。
山脚がなくなっていたのには驚いたが、今更どうしようもにもない。
直前1週間はフルマラソンの疲労抜きに専念した。

コースの高低図はちょうど山の字の様に3つのピークを登る。
真ん中の七面山が難敵である。標高1200mを一気に登る。
まぁ2時間位で攻略できるだろう。焦らずじっくり攻めるのだ。

このレースはストック使用可だけど、これは使わないつもり。
山脚は無くなってしまったが、UTMF Finisherのプライドは残っているようである。
36kmのショートレースでは使う訳にはいかない。修行ですから、修行!!。

今回の難しさは寒さ対策である。
ネックウォーマー、手袋、イヤーバンドなど小物で調節するつもり。
ウィンドブレイカーはザックの上から着用し、脱いだら胸のボトルポケットに収納する。着脱が容易になってよろしい。
ウェアは厚・薄、長・短、それぞれ用意しておき、現地で様子を見てからチョイスする。
まさか簡易アイゼンは必要ないであろう。

ジェルは予備を含めて7時間分。水は500mlあればいいだろう。
4か所あるエイドで提供される食物は未公表である。


ファンランで楽しんで走ってきたい。



修行走にエントリー&宿坊を予約

2014-10-08 | 修行走

身延山 七面山 修行走にエントリー。

山梨県身延山門前町を主会場に行われるロングコース36km/8時間のレースだ。
なんとも渋そうなこのレース、アクセス時間<レースタイム のオイラの選定基準から外れる。
だけど、ちょいとばかり思うところ有りでエントリーした。(この件に関してはそのうち記事にしよう)
石川弘樹氏プロデュースとあって初回から人気があり、定員枠を増やした今回もエントリーは秒殺だったようだ。
前週につくばマラソンがあり2週連続のレースとなる。
どちらも互いのレースを走れない言い訳にしないよう、10月11月はしっかり走りこみたい。


次いで宿坊にも予約をいれた。
このレースは絶対条件ではないが前泊が必要。
宿は自分で手配しなければならない。
どうせ門前町に泊まるならと宿坊をチョイス。お寺に泊めてもらうアレである。
思えば宿坊宿泊は未経験である。

数ある宿坊の中での選定基準は、
しっかりしたホームページを持っていること。
ブログで発信していること。 の2つ。
どちらも営業努力をしている証とみる。

オイラの琴線に引っかかったこちらのブログ。”今宵も泡まみれ” 
宿坊の住職が書いている。
泡とはビールの泡に違いない。オイラと同じ匂いを感じるではないか。
このような宿なら、
たっぷり酒を飲ませてもらえること間違いなしなのである。
肴も旨いに決まっておる。
そんなんで志摩房さんに決定。

# 「宿坊は禁酒です」なんて野暮なこと言わないよね。