トラネコジャーナル

毎日楽しく、前向きに。
ねこ兄弟とアートを中心に
日々の新しい発見をつづる
トラネコの日記

メトロポリタン美術館展@東京都美術館

2012-12-25 | アート
前売り券まで買って楽しみにしていたにもかかわらず、
ぎりぎりでなんとか行ってきた「メトロポリタン美術館展」。

ニューヨークにあるメトロポリタン美術館はうん十年前に行き、
そのオープンな雰囲気、楽しむことをメインにしたつくりに感動した記憶があります。
当時の日本の美術館と言えば、ガラスのケース越しに見るか、
大御所の絵が来たから拝んどこう的なものが多く、
スーベニールも図録と複写のA4、B5くらいのプリントと絵ハガキ程度だったからです。

そんな自由な雰囲気に感動しつつ、やはりゴッホの糸杉を見てびっくりした記憶があります。
この自由なメトロポリタン美術館と言えども目玉の絵のようで、
常に人だかりがあったのと、たしか「ゴッホの絵の部屋」というタイトルのコーナーだった気がします。




でもそこで見たゴッホの糸杉は日本で見たものより、明るく、強く、揺るぎがなく、青空が澄んでいたのです。
ゴッホはきっと粘着気質の人ではあったろうと思いますが、
解離性の精神疾患という感じがしません。
常に前向きで、自分の生き方にそれほど揺るぎはなく、でも人に繊細すぎるという気がします。

それなのに、美しく明るく太陽を感じる空にお月様。
糸杉の威風堂々とした配置と色。

すごくゴッホの心はある決心や覚悟があって澄み渡っていたのではないかと思います。
そんな気がにゅ-ヨークではしました。

それを東京でも確かめたかったんです。
その後いろいろなゴッホの絵を見て、
明るい、混じりけのない色調で描かれた絵を何枚かみました。
でも糸杉で確かめたかった。

で、対面。
やはり、やはり、何かが吹っ切れたかのような澄んだ心を感じることができました。


それ以外にもエドワードホッパーの灯台、


ジョージアオキーフの絵


ポンポンさんの白熊など
やはりメトロポリタンには澄んだ絵が多い気がしました。
迷いのない絵や作品といってもいいかもしれません。
革新がある絵。

ちなみにシロクマ君はかわいすぎてクリアファイルに。




リニューアルしたと美術館はいわゆる内装変更という感じ。でもカラーリングがとても美しかったです。




そしてそのあと、調子に乗って中国王朝の至宝展も見に行きました。

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2 Comments

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やっぱり実物 (ココの母)
2012-12-28 15:04:18
ゴッホの絵は、いつでもどこでも人気があって
まん前で観るのが大変なのですが、
でも、トラネコさんが感じられたような「揺るぎない力」
のようなものは、確かに漂っていると思います。

私は以前観た聖書を描いたものには圧倒されました。
何度も塗り込められた絵の具の中に、
ゴッホの「信仰」を見た思いでした。
彼は口下手だったのではないかと推測しますが
その分、胸に溢れる熱い思いは人一倍だったと
思います。

やっぱりホンモノを目の前にすると、
違いますよね。

しばらく美術館から遠のいていたので
来年は足を運んでみるつもりです。

いつも美術館の感想を伺って
気持ちをピュアに持って行けるように
できて、トラネコさんに感謝してます。
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ゴッホさん (トラネコ)
2012-12-28 18:01:15
ゴッホさんはミレーを尊敬し、働く人々の信仰を支えようと思いましたが、うまくいかず、今度はミレーのように絵を描きました。まさにココの母さんがおっしゃるように信仰心は篤く敬虔なものがあったのではないかと思います。彼はどうも思いが先行して人間関係がうまくいかない。テオだけが理解者。でもテオの奥さんにその関係を割かれてしまい絶望して死んでしまう。彼はきっと辛かったでしょうね。神は彼の死後に名声を与えましたが、遅いよ、神様と思い涙が出ます。
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