テレビとうさん

知識は人をバカにする。
智識はバカを人にする。
信じるか信じないかは、自分次第です。

「科学的共産主義」 と 「科学的社会主義」

2023年01月02日 | 主義・体制
 「科学は、現実の否定から始まる。」は有名な、「Elon Musk@elonmuskのツイート」に私「yz KND@knd_yz」がリツイートした言葉ですが、殆ど見られていないようですww

 それは兎も角、「現実の否定」と言えば「革命」です。共産主義革命は、共産主義に無謬性を見いだした輩によって起こされるのですが、当然ながら、その結果も正しいと信じているようです。

 革命の犠牲者も、現在では常識と思われている「自然淘汰の原則」に由るものとして「科学的帰結」と考えれば罪悪感を生じないのかも知れません。但し、「科学的帰結」は結果であり、既に科学ではありません。その「帰結」を否定しなければ「常識」となり、そこで科学は終了します。つまり、「常識と科学は対立する」事を知らない人が科学を持ち出すと、悲劇に繋がる可能性が高くなります。

 以前、「科学」とはその対象物が間違いである事を前提にした学問なので「科学的共産主義との言い回しは間違いである」と書きました。何故なら、「共産主義」とは絶対に正しい事が前提の思想体系だからです。

 マルクスは「(それ迄の)社会主義は間違いである」と考え「科学的社会主義」を考案し、エンゲルスが体系化したとされています。つまり、「体系化」した時点で「新機軸の社会主義」も「科学的」と銘打った時点で間違いである事を認めたことになります。

 何れにしても、「科学的社会主義」は、人民の貧困を無くすのが目的では無く、労働者の有効活用の手法(余剰価値論)が書かれていて、その後に成立した「共産主義国」が「教科書(常識)」にした為に、その後は周知の通りです。

 「共産主義」には、「科学的社会主義(マルクス主義)」と同義語であるとする考えと、その進化系であるユートピア社会主義、或いは、原始共産主義等があり、其々の定義も定かでは無いのですが、「社会主義」が分裂したように「共産主義」も分裂気味で、今までの共産主義(科学的社会主義)は間違いであるとして
特色ある社会主義(資本共産主義)」が生まれ、現在は「科学的共産主義」を目指しているようです。

 流行遅れの「戦勝国連合(通称、国連)」や「インターナショナルナル(国際、或いは万国革命歌)」ならば国が在って国境が見えますが、今流行の「グローバル社会」や、今後成立しそうなDSによる「ワンワールド(無政府共産主義・宗教共産主義)」では国境が無くなり、「科学的共産主義」で統一されそうです。

 それでも「原始共産主義」は残り続け、「科学的共産主義」の有力な敵対勢力になるかも知れません。何れにしても、仲間内だけで戦って貰いたいと思います。

 尚、「原始共産制」は主義では無く、小さなグループ(家族など)や集落では今でも存在していて、何の問題も無い・・・と言うより、自然な姿なのですが、これを「主義」として科学的な学問にした事が抑々の間違いの始まりです。
更に、毛沢東やポルポトなど、「原始共産主義」を目指した輩も現れるなど、「共産主義」の愚かさに混乱する世界はまだまだ続きそうです。

 「科学は、現実の否定から始まる」ので、社会の主義・思想に援用すると悲劇を招くだけです。



コメントを投稿