テレビとうさん

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「辛丑」 と 「壬寅」

2021年01月04日 | 戦争史
 明治34年(1901年9月)に庚子事変(こうしじへん:義和団の乱)に出兵した八カ国連合軍(日本・ロシア・イギリス・アメリカ・フランス・ドイツ・オーストリア・イタリア)と清朝が、スペイン・オランダ・ベルギーの仲介で「辛丑和約(北京議定書)」が調印されてから、今年は120年が経過した辛丑(かのとうし:しんちゅう)の年です。

 「辛丑和約」では、元利合計で清朝国家予算の10倍近い賠償金が要求され、その11年後に清朝は滅亡したのですが、その後を継いだ中華民国も残りの賠償金を払う事が義務付けられました。しかし、賠償金の全てが外国に持っていかれたのではなく、大陸の治安維持の為の駐屯軍の維持経費や、中国人の雇用にも使われたので、その事が「支那大陸人民」の負担になった訳では有りません。

 今の中国の国家予算は37兆元(600兆円)なので、6千兆円の賠償金を要求された事になります。中国への賠償請求と言えば、今回の「武漢ウイルスの乱」で世界各国は中国に対して総額100兆ドル(1京円)を要求する気配です。中国の国家予算の16倍で、GDPの7倍に当るそうです。

 若しも、今年中に北京で和解すると「北京議定書(辛丑和約)」が締結される事になります。歴史は繰り返すのかどうかは分かりませんが、中共にとっては「辛い丑年」になりますが、「支那大陸人民」にとっては「芽吹きの前」になるようです。

 干支十干の意味としては、

辛:新。植物が枯れて新しい世代が生まれようとする状態。

子:種子。新しい生命が種子の中に萌(きざ)し始める状態。
丑:紐。芽が種子の中に生じてまだ伸びることができない状態。
寅:螾。春が来て草木が生ずる状態。

だそうです。

 また、60年前の「辛丑」は、5月に 大韓民国で朴正煕が軍事クーデターを起こした日で、その後の韓国が大躍進する切っ掛けになりました。

 来年は「壬寅(みずのえとら:じんいん)」で、「壬」は「妊」につながり、植物の内部に種子が生まれ生命が誕生し伸びていく状態なので、来年以降は期待が出来そうです。




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