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「電池自動車」 と 「電池ストーブ」

2022年11月12日 | 科学
 「Electric Vehicle:EV」を「電気自動車」と訳すようですが、実は「化石燃料自動車」も電気で動いています。おそらくこれを訳した人は、電気の事を良く解らなったのだと思います。通常言われている「電気自動車」の「自動車(正しくは、人間が意識的に操作するので自動ではない)」の部分はさて置き、EVは「電池式モータ駆動車両」です。

 自動ではないのに「自動車」と言えるのなら、電池を利用しなくても、電気化学反応を利用していれば「電気自動車」と言ってもバチは当たりません。

 化石燃料の酸化反応を利用してレガシーモビル(内燃・外燃を問わない)は動くのですが、「酸化反応」自体が電気化学反応なので、ガソリン自動車も所謂「電気自動車」と言えます。

炭化水素+酸素⇒二酸化炭素+水(気体)+熱量

の電気化学(熱)反応です。電子の移動方向の逆を電流と言い、これが電気の正体です。

 酸素の電子(e-)が、炭素に結合してCO2になりガス化するのと、水素に結合してH₂Oが生成する時に発生する熱量によって、水も気体となり膨張する事を利用して駆動力を得ます。この時に発生する「H₂O」は「CO₂」の2倍の温暖化係数を示すとされ、今年の冬は寒そうなので、助かりますww

 燃料である炭化水素の内、ガス燃料は軽油やガソリンに比べて炭素成分が少なく水素が多いので、出来れば天然ガスを利用した「炭化水素ガス電気化学反応自動車(一般には、天然ガス自動車と言われている)」に頑張って貰いたいと思いますww

 それは兎も角、簡易な12V用カーヒーターが数千円で売られていて、200W程度の「暖房能力」が有るそうです。バッテリーの容量が「12V40Ah」ならば、エンジンを止めても理論上は2時間ほど使用できます。

 電池自動車のバッテリー容量を20KWh(軽タイプ)とすると、止まっていれば100時間の暖房が可能になります。暖房せずに走行すると180Km程走れるようですが、ガソリン自動車の燃費と同様に、実効値はカタログ値の半分程度の様な気もします?。それでも、燃費はガソリン車の1/2以下のようなので、良しとしましょう。

 工業製品の価格は製造時のエネルギー消費量に比例すると言われています。つまり、価格が高いと云う事は、それだけ製造時にエネルギーを消費した事になり、当然、二酸化炭素も排出します。つまり、ソーラーパネルは発電時には二酸化炭素を排出しないのですが、製造時には原材料も含めて、価格の分だけ既に二酸化炭素を排出していると言えます。

 軽自動車タイプのEVの価格は、ガソリン車に比べて100万円ほど高く、その分だけ製造時に二酸化炭素を排出していると言えます。10年間乗るとすると、年間10万円分の「二酸化炭素の排出量」を削減する必要が有るので、少なくとも、年間に10万円分のガソリンを使用していたガソリンタイプの軽自動車のオーナーがEVに乗り換えると、走行しなくても同じだけ二酸化炭素を排出した事になります。

 なので、ガソリン価格を150円/Lとした場合、年間に666L(走行距離にして約1万Km)以下の人はガソリン車の方が二酸化炭素の排出量が少ないと言えます。但しこれは、充電に使う電力が、発電時には当然として、発電設備の建設時にも二酸化炭素を一切排出していないと仮定した場合です。

 つまり、
EVに対する政府の補助金は、有難い事に、二酸化炭素の排出量を増やす施策と言えますww



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