テレビとうさん

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「戦って死ぬ人」と「戦わずして死ぬ人」

2022年11月10日 | 歴史
 「戦争は絶対悪だ」と仮定し、戦わずして他国の被支配層に甘んじる人は幸せかも知れませんが、統計上は、

[戦争での戦闘員の死者数]<[戦争による民間人の死者数]<[戦争して領有化された地域の死者数]<[戦争をせずに領有化された地域の死者数]<[共産党に領有化されて殺された人民数]

が、史実だと思います。但し、現代に近付くほど世界人口が増えているので、総人口に対する戦争殺害数の割合は、今も昔もあまり変わらないかも知れません。

 また、日本やドイツは戦勝国に統治はされましたが、領有化されなかった事で、戦後の死者数はかなり少なかったようです。

 大侵略時代(通称、大航海時代)では、神から与えられた使命としての「領土拡大」は白人の義務でした。キリスト教系では労働は罰なので奴隷が担うのですが、その対象は「戦争に負けた人」であり、肌の色はあまり関係ありません。偶々、「戦争に負ける人」や「戦わない人」に有色人種が多かったせいで黒人の奴隷が多かったと思われます。

 白人の得意な「分断統治」によりアフリカでは多くの民族紛争が起き、「負けた部族」や「戦わない部族」が腕力の強い部族に狩られ、奴隷として白人に売られました。

 鎖で繋がれた「商品」が、運搬中に死亡した場合は廃棄され魚や獣の餌になり、生きぬいた場合は現金と交換されて、その後は奴隷として生きる事が可能になります。

 これは、白人を相手にした「戦わずして死ぬ人」の運命なのですが、どうせ死ぬなら「戦って死ぬ人」を選ぶ場合も有ります。これが、「勝った方が正しい」と考える白人ならば、何でもありなので強いのですが、厄介なのが日本人です。

 日本人は「戦争は戦場で」が当然と考えていました。ところが、白人による民間人を狙った本土空襲が激しくなったことで、本土の日本人に一日でも長生きして貰おうと、自ら特攻に志願したり、玉砕覚悟で「戦場で戦う人」が多くいました。

 ロシアは「ウクライナは元々はロシア領」と言っていて、「本来の自国領」に軍隊を派遣する「特殊軍事作戦」を遂行中です。つまり、そこには「戦場は無い」と言えます。しかし、史実としては「ロシアは元々はウクライナ(キエフ大公国)領」です。ウクライナの軛から逃れたロシアは東進しシベリア迄侵略しました。

 これを「習近平理論」で解釈すると、「シベリアはウクライナ領」とも言えますが、通常の思考能力の有る「霊長類、特にホモサピエンス・サピエンス(現生人類)」ならば、ウクライナはウクライナ領、ロシアはロシア領と考えます。

 北京原人の生き残りが生存しているかどうかは、私には分からないのですが、若しかすると「現生人類はヒト属の唯一の人種である」の定説は間違っているかもしれませんww

 それは兎も角、現在の戦争は「戦場」では起きません。大概は民間人の住む市街地で行われます。市街戦でも軍人ならば降伏する権利が与えられていますが、民間人には「降伏」の概念が当て嵌まりません。「戦って死亡した民間人」は自国では英雄となりますが、敵国にとっては戦争犯罪者として扱われます。

 一方、「戦わずして殺された民間人」は犠牲者の仲間入りができます。但し、軍隊が民間人を殺しても、それが戦争犯罪になるかどうかは戦勝国が決めます。




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