「ワクチン未接種者」 と 「倫理観」

　感染症に対する重症化予防には、概ね科学的には次のように言えると思います。

①　不活化ワクチン接種；病原体の毒性を無くしたワクチンで、液性免疫を利用します。

　ここで言う「病原体の毒性」とは感染し増殖する能力のことです。感染しないワクチン自体の毒性を利用して生体反応を起こし免疫を得ます。副反応は少ないが有効率も低く、変異株に対する効果も小さくなります。

　有効率を上げるには、複数回接種が必要になります。

②　生ワクチン接種；病原体の毒性を弱くした無害化ワクチン。

　感染性は少し残っているので、宿主に害を与えない程度に感染して増殖する事を利用し、液性免疫と共に細胞免疫を獲得する事が出来ます。接種する人の体質に合わせて「増殖能力」を制御できれば、最も優れたワクチンと言えます。

　また、変異株にも「⑤」と同程度有効で、ブースター接種も不要です。

③　遺伝子ワクチン接種；今流行のmRNAワクチンが有名ですが、効果を信じるか信じないかは、あなた次第です。

　ターゲットとされる特定の病原体には効果はあるとされていますが、「接種後の死亡報告」を考えると「効果」の意味にも問題が有りそうですww

④　ワクチン接種後の感染；ワクチンに重症化を防ぐ効果がある場合には有効です。

　ワクチン接種後に死亡報告が出されず生き延びた人でも、感染することは統計上明らかです。新型コロナに関しては、接種の有無での致死率に大差はなく、国別でみると死亡率は寧ろ接種率が高いほど大きくなる傾向が見られますが、重症化しないならば選択肢の一つかもしれません。

⑤　無接種感染免疫獲得；通常の感染です。

　感染後に生き延びた人には極めて有効で、古代からこの試練に耐えた人類が「現在生きている人」なので、極めて合理的な「予防方法」と言えます。合理的とは「科学的」である事を意味します。


　以上の「感染重症化予防策」から、私が選ぶのは「⑤」です。「倫理　と　道徳」でも書いたように、私は「非倫理的な人間」なので、多くの人が「良かれ」と思った事でも、私自身が非合理と思う行動はとりません。

倫理；他人が見て良いと思う事。
道徳；自分が良いと思う事。

　反論を失った科学を常識と言い、常識のインスタンスである「倫理」にも「反論が無い」と云うインヘリタンスが保存されています。

　つまり、マスクもワクチン接種もしない私は、他人に「倫理観に欠けている愚か者」と言われても反論せずに、それを是認すると云う事です。当然、マスクにウイルスを防御するという科学的データは無いので、何方が「愚か者」かは言うまでも有りませんがww

　但し、マスクには「保温と保湿」の効果が有るので、寒く乾燥した冬には風邪を引き難くする効果が有り、これは科学と言えます。当然、「科学」なので、マスクをすると感染し易くなると云う「反論」も有効です。